「球の伸びが全然違う」鹿実100周年の夏に完敗 金足農のプロ注目右腕に14K

初戦敗退となり、涙を流しながらベンチ前に整列する鹿児島実の選手たち
初戦敗退となり、涙を流しながらベンチ前に整列する鹿児島実の選手たち
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 悔しさが募る。創部100周年で3年ぶり夏の甲子園と選手権100回大会出場の“節目”を重ねた名門・鹿児島実が初戦で敗退した。プロ注目の本格派右腕、金足農の吉田の前に14三振。点差以上の完敗に「高めのストレートが打てなかった。大会ナンバーワンと言われるだけの力だった」と宮下正一監督も脱帽するしかなかった。

 9安打を放ち、毎回出塁しながら、簡単にホームを踏めない。走者なしのケースでは140キロ台前半の直球が、走者を背負うと吉田のギアが一段上がる。この日の最速は148キロ。ここぞという場面では5キロほど速い直球がぐっと伸びた。無安打に終わった3番の中島翔(3年)は指2本分バットを短く持ったが「これ、打ってみろよと見下す感じの投球。すごかった…」と肩を落とした。

 得点は8回、4番の西竜我(同)が無死から放った中前打をきっかけに原口大史(同)の適時打でつかんだ1点だけ。西は6回1死走者なしでも左中間二塁打を放ったが、1回2死二塁の先制機では144キロの外角直球に空振り三振。「ピンチでは球の伸びが全然違う」。全国トップのレベルを実感した。

 ただ、全国の舞台に立ったからこそ味わった敗戦でもある。「これから200年へ向けて、鹿実野球部は発展しないといけない。これを機にまた勉強です」と宮下監督。次の1世紀に進む“成長の糧”にする。 (喜瀬雅則)

 ◆鹿児島実・西畑主将「勝つために来たのに、勝てなくて悔しい。チームが一つになって、甲子園まで来ることができたのは良かった」

 ◆同・吉村投手(4回途中降板で3失点)「応援してくれた方々に感謝の気持ちと申し訳ない気持ちがあります」

=2018/08/09付 西日本スポーツ=

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