菊池、サヨナラ発進 今年も公立旋風起こす!/熊本

9回1死三塁、相手暴投でサヨナラ勝ちのホームを踏む菊池・大村(中央)
9回1死三塁、相手暴投でサヨナラ勝ちのホームを踏む菊池・大村(中央)
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選手に指示を出す菊池の渡辺和雄監督(左)
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9回暴投で決着

 昨夏の熊本大会で伝統校の熊本工を撃破するなど8強まで勝ち進んだ県立校の菊池が今年も初戦を突破した。鹿本に主導権を握られながらも粘って食らいつき、9回サヨナラ勝ち。高校野球の名門、PL学園(大阪)出身で社会人チームの監督時代に多くの選手をプロに送り出した渡辺和雄監督(62)が秀岳館や九州学院など強豪がひしめく「火の国」で今年も旋風を吹かせる。

 劣勢の展開でも、菊池ナインは勝利を信じて疑わなかった。1点を追う8回2死一、二塁。「ここしかないぞ!」。渡辺監督の“ゲキ”に「気合を入れて打席に入った」という9番福本昂聖(2年)が右前にはじき返す。同点で押せ押せムードになり、9回は相手投手の暴投で勝負が決した。

 三菱自動車水島の監督時代には、八木裕(元阪神)や入来智(元近鉄)ら多くのプロ野球選手を育てた。定年後は地元の菊池市に戻ったが、菊池が不祥事で対外試合禁止処分を受けていた2016年に学校側から監督就任の要請を受け「地元のために」と一肌脱ごうと決めた。現在の部員数は3学年合わせて56人。そのうち40人を超える1、2年生は、渡辺監督の下で野球がやりたいと志願して入部してきた。

 「挑戦」のテーマを掲げた昨夏は8強。さらなる躍進を期す今年は「飛躍」だ。3番遊撃と攻守の要でもある中村多聞主将(3年)は「監督を信じて、去年を超える結果を残したい」と力を込める。次戦は熊本工と小川工の勝者が相手。「悔いを残さないよう、もう一度引き締めないといけない」。初戦突破の喜びに浸ることなく、62歳の勝負師は前を見据えた。 (広田亜貴子)

 ◆渡辺和雄(わたなべ・かずお)
 1955年12月3日生まれの62歳。熊本県菊池市(旧旭志村)出身。PL学園高を経て青学大に進学。社会人野球のリッカー、三菱自動車水島でプレーし、86年から三菱自動車水島を率いる。菊池高の監督就任は2016年4月。17年5~6月のNHK旗では八代東や専大玉名などを破って準優勝。各校から警戒されるチームとなった。

 ▽1回戦

東 稜 8-7 熊本学園大付

水 俣 10-2 熊本高専八代

熊 本 商 7-4 大 津

矢 部 9-1 熊本高専熊本

ルーテル学院 3-0 翔 陽

八 代 8-2 上 天 草

八 代 東 3-1 玉 名 工

=2018/07/09付 西日本スポーツ=

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