4度目の正直 東海大熊本星翔、悲願の九州学院撃破 山下燃えた6安打完封/熊本

九州学院を完封しチームメートに祝福される東海大熊本星翔の山下(中央)
九州学院を完封しチームメートに祝福される東海大熊本星翔の山下(中央)
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 夢に見た勝利を最後の夏につかんだ。東海大熊本星翔のサウスポー山下が第2シードの九州学院を6安打で完封。「力まずにしっかり投げようと思った。自分のリズムで投げられた」。最後の打者を中飛に仕留めると、左の拳をグッと握った。

 130キロ前後の直球を低めに集め、打たせて取る投球で凡打の山を築いた。初回に1死一、三塁のピンチを招いたが、相手の中軸を抑えてしのぐと落ち着きを取り戻し、調子を上げた。7回以降は無安打。無四球で119球、1時間47分の完封劇だった。

 リベンジのマウンドだった。昨秋、今春の熊本大会準々決勝、5月のRKK旗大会で九州学院に敗れた。3試合とも山下が先発し、昨秋は「何点取られたか分からない」と0-7で8回コールド負け。今春は5回を投げ3失点で2-7。RKK旗は完投で3-4の惜敗で「負けていたけど差は縮まっている」と手応えはあった。この日、初回は「また負けるかも」と弱気が顔を出しかけたが、3回の先制点にも勇気をもらいゼロを並べ続けた。

 九州学院を倒すことだけを考え厳しい練習に耐えてきた。「苦しいときには九学に負けたことを思い出して頑張った」と昨秋まで自己最速127キロだった直球はこの日、134キロをマーク。今は「あの負けがあって成長できた」と思える。

 第1シードの文徳、第2シードの九州学院が姿を消し、本命不在の大混戦となった。「九学を破った勢いで甲子園に行きたい」と山下。急成長のサウスポーが戦国「火の国」熊本を制し35年ぶりの聖地に立つ。 (前田泰子)

=2018/07/14付 西日本スポーツ=

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