東海大星翔逆転負け 全力プレー応援席熱狂

3回、相手守備の乱れで東海大熊本星翔が追加点を上げ、沸き返るアルプススタンド
3回、相手守備の乱れで東海大熊本星翔が追加点を上げ、沸き返るアルプススタンド
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 第100回全国高校野球選手権大会で、35年ぶり2度目の出場を果たした熊本代表の東海大熊本星翔は8日、岐阜代表の大垣日大と対戦し、3-9で敗れた。初回の先制点で序盤はリードする理想的な展開だったが、中盤以降に3被弾で沈んで逆転負けした。最後まで全力プレーで白球を追った選手に、アルプススタンドからは大きな拍手が送られた。

 星翔打線はいきなり初回に爆発した。2番中嶋大晴選手(3年)の安打に始まり、5番岩井景登選手(2年)の適時打などで一挙2点。「よっしゃー」「流れが来てるぞ」。スタンドに歓声が巻き起こった。1点を返された後の三回、2四球と相手守備の乱れから中嶋選手が3点目の生還。野球部卒業生は「この調子、いいぞ中嶋」とラッキーボーイの活躍に喜んだ。

 だが、四回に相手の反攻が始まった。エース山下朝陽(あさひ)投手(3年)が連打を浴び、死球も与えて無死満塁のピンチに。伝令役の甲斐一真(いっしん)選手(同)がマウンドで内野陣に「最少失点で行くぞ、楽しもう」と伝えたが、痛恨の満塁本塁打を浴びて逆転を許した。

 その後、山下投手を励ますように野手陣が好守備をみせる場面があった。続く2死二塁のピンチで左前に安打を許したものの、釜賀大地左翼手(同)が強肩を披露し本塁で封殺。球場がどよめき、父明志さん(44)もガッツポーズ。「大事な場面でしっかり守り、チームのために頑張った」と息子の活躍に目を細めた。

 だが、中盤以降は相手の継投に苦しんで打線が沈黙。七回、山下投手が3点本塁打を許すとスタンドは一気に静まった。大崎太貴応援団長(同)は「地方大会を勝ち上がった粘り強い投球を見せて」と祈る思いで語った。

 しかし、得点を挙げられないまま試合終了。戦い終えた選手がアルプスに駆け寄って、一礼すると「よくやった」「感動をありがとう」と拍手が送られた。米原裕貴さん(2年)は「全力プレーに鳥肌が立った。来年もまた連れてきてほしい」と明るく話した。

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選手ひと言

 山下朝陽選手(3年) 3被弾の悔しさを忘れず進学後は頼れるエースになる。

 遠山彰吾選手(3年) 負けた悔しさを今後の人生の糧にしたい。

 竹下翔梧選手(2年) 緊張した面があった。絶対に甲子園に帰ってくる。

 江頭麗選手(3年) 味わったことない歓声と雰囲気だった。多くの人に感謝。

 木原仁千嘉選手(1年) 先輩の悔しい思いを晴らしに甲子園に帰ってくる。

 岩井景登選手(2年) この敗戦を新チームに生かして来年こそは必ず勝つ。

 釜賀大地選手(3年) 野球を始めたときからの憧れの地。思い出になった。

 中嶋大晴選手(3年) 出塁する持ち味は出せた。相手のスイングは強かった。

 菊田洵選手(3年) 歓声がすごかった。楽しい3年間の野球生活だった。

 山口晃選手(3年) もっとみんなで野球をやりたかった。悔しい。

 西駿太朗選手(3年) 夢舞台で登板できずに悔しい思いでいっぱいだ。

 富永大智選手(2年) 甲子園独特の雰囲気に驚いた。必ずリベンジする。

 甲斐一真選手(3年) 県代表として1勝したかったので悔しい。

 吉武侑利選手(3年) 多くの人が応援してくれて、感謝の気持ちしかない。

 園田琉斗選手(2年) 右翼で出場した。来年は優勝旗を熊本に持って帰る。

 浜田塁選手(3年) 1勝できず悔しい。甲子園の経験を人生に生かしたい。

 春田郁楓選手(3年) 日本一を取りたかった。楽しい夏だった。

 山口真杜選手(2年) エースになって戻ってくる。きょうの涙を忘れない。

=2018/08/09付 西日本新聞朝刊=

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