長崎商、堅守で甲子園切符 大村工に得点許さず

夏の甲子園出場を決め、マウンドに駆け寄る長崎商ナインと勝利に沸くスタンドの応援団
夏の甲子園出場を決め、マウンドに駆け寄る長崎商ナインと勝利に沸くスタンドの応援団
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優勝が決まり、マウンドで雄叫びを上げる長崎商の本田一政投手
優勝が決まり、マウンドで雄叫びを上げる長崎商の本田一政投手
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 第98回全国高校野球選手権長崎大会(県高校野球連盟など主催)は24日、長崎市松山町の県営野球場で決勝があり、長崎商が大村工を1-0で破り、29年ぶり7度目の夏の甲子園出場を決めた。

 長崎商は二回、2死一、三塁から井上弘太選手(3年)の左前適時打で先制。堅い守りで大村工を寄せ付けず、本田一政投手は8奪三振で完封勝利。大村工は1点を追う八回、田中、白石の連続安打と盗塁で2死二、三塁の好機をつくるなど計8安打を放ったが、相手を崩せなかった。

 長崎商の西口博之監督は「皆で一つになって粘り強く勝つことができた。甲子園で新しい長崎商の伝統を作っていきたい」と決意を新たにした。大村工の高比良俊作監督は「打つことができず完敗だった。来年も甲子園を目指したい」と語った。全国大会は8月7日に開幕予定。

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 本田一政投手(長崎商) 全5試合投げ抜き感涙

 今大会5試合45イニングを1人で投げ抜いた。全力で駆け寄ってきた小出凌太郎捕手(3年)の姿を見て、「勝ったんだ」と実感し、涙があふれて膝から崩れ落ちた。「最高の気分。本当にうれしい」

 八回、大村工1死一、三塁のピンチを迎えた時、スタンドを埋めた応援席から聞こえてきたのは「ほーんだ、ほーんだ」の大声援だった。ピンチに気後れせず「攻める気持ちが湧いてきた」という。笑顔を絶やさず、楽しむように配球を工夫して切り抜けた。

 163センチ、65キロと小柄だが「小さくても負けない」と気持ちを奮い立たせて練習に励んだ。毎日2~3時間走り込み、体力と安定した制球を身につけた。エースナンバーを背に挑んだ昨年の夏は準決勝で敗退。今年は「先輩たちの夢を果たしたい」と臨んだ。

 強打を誇る大村工相手にも緊張はしなかった。「応援する人が見ていて楽しい投手になりたいから。甲子園でもみんなをわくわくさせたい」。うれし涙を拭いながら大舞台に胸を高鳴らせた。

=2016/07/25付 西日本新聞朝刊=

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