明豊粘った、まず1勝 逆転…スタンド歓喜

8回、2死二塁で浜田太貴選手(2年)が2点本塁打を放って逆転し、沸き立つスタンド
8回、2死二塁で浜田太貴選手(2年)が2点本塁打を放って逆転し、沸き立つスタンド
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「甲子園初勝利」を飾ったチアダンス部
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 思いをつなぎ、もぎとった悲願の一勝だった。県代表で甲子園に出場している明豊は13日、坂井(福井)を7-6で破り、3回戦に進出した。両チームで計25安打を放つ打撃戦を制し、県勢で6年ぶりの初戦突破にアルプススタンドは沸きに沸いた。

 初回、先発の佐藤楓馬投手(3年)は走者を背負いながら無失点に抑えた。母さゆりさん(44)は「立ち上がりはまずまずだけど、走者が出るとひやひやする」と気を緩めなかった。

 均衡を破ったのは三回。3番浜田太貴選手(2年)の適時二塁打で先制点を奪うと、応援団は青いメガホンを打ち鳴らし喜びを爆発させた。浜田選手の父宏二さん(41)は「ナイスバッティング!」。野球部の小塩遥己選手(3年)は「この後もどんどん打ってくれるはず」と期待を寄せた。

 五回に失策で同点に追い付かれたが、その裏の攻撃で5長短打を集め、3点勝ち越すと、スタンドは熱狂。適時打を放った本多真也選手(同)の父才司さん(51)は「やっと明豊らしいつなぐ野球が出てきた」と胸をなで下ろした。

 六回からマウンドに上がったエース橋詰開斗投手(同)が3失点で同点とされ、八回には守備が乱れ、勝ち越しを許すと、スタンドは「あーっ!」と落胆。昨年のエース山中大輝さん(18)は「逆転を信じている」と、祈るようにグラウンドを見詰めた。

 八回裏、浜田選手が振り抜いた打球が左翼スタンドに突き刺さり、逆転。最終回に溝上勇投手(同)が最後の打者を打ち取ると、アルプススタンドは総立ちして勝利を喜び合った。「まずは一勝」の目標を達成した明豊は、大会10日目第3試合(午後1時開始)の3回戦に臨む。

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 チア部は「甲子園初勝利」

 スタンドを彩ったチアダンス部が「甲子園初勝利」を挙げた。2015年に創部し、その年の甲子園でも応援したが初戦突破できなかった。部員は6人から23人に増えて甲子園に戻ってきた。出場メンバー18人、それぞれ異なる曲に振りを付け、グラウンドの選手にエールを送った。佐藤奈菜キャプテン(3年)は「悔いなくプレーをしてもらえるよう思いを込めて振り付けた」と笑顔を見せた。

=2017/08/14付 西日本新聞朝刊=

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