九州六大学野球、福大V 8連勝で2季ぶり56度目

56度目のリーグ優勝を果たしナインから胴上げされる福岡大・渡辺監督
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九国大打線を完封、優勝に導いた福岡大・秋山
九国大打線を完封、優勝に導いた福岡大・秋山
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 エースの快投で2年連続全国切符-。九州六大学野球春季リーグ戦(西日本新聞社など後援)第5週第1日は12日、福岡県の久留米市野球場で3試合を行い、福岡大が九国大を8-0で破り、8勝1敗として2季ぶり56度目の優勝と2年連続29度目の全日本大学選手権(6月11日から、神宮など)出場を決めた。左腕の秋山遼太郎(4年・田川)が12三振を奪い、今季2度目の完封で4勝目を挙げた。北九大は九州大に3-1で逆転勝ち。西南大は6-2で久留米大を破った。福岡大は同選手権第2日に東京ドームでの第1試合で北陸大学野球連盟の代表と対戦する。

■三塁踏ませず

 2季ぶりの優勝が決まった瞬間も、エースは落ち着いていた。最後の打者を投ゴロに打ち取ると、秋山はグラブを軽くたたき、淡々とあいさつへ。「優勝したという実感がなくて。一つのリーグ戦の試合と思って投げていた」。気持ちを高ぶらせず、集中して130球を投げきった。

 初回に3点のリードをもらい、力を抜いて投げられた。「打ってくるチームなので真っすぐに合わせてくると思った」。130キロ台中盤の直球にスライダー、チェンジアップを交え、4、5番からの三つずつなど12三振を奪い、三塁も踏ませなかった。

 西南大との開幕戦では7回3失点で黒星。「最初に負けたので逆に思い切り投げられた。気持ちがブルーになっても開き直ろうと心掛けた」。その後は4連勝。「自分のペースで投げられるのがいい。一番信頼できる投手」と渡辺正和監督も全幅の信頼を寄せる。

 今季は1点差の接戦が9試合中4試合もあり、投手陣の負担も大きかった。大黒柱の秋山が常に抱いたのは「全国で勝ちたい」という思い。昨年の全日本大学選手権初戦で福岡大は富士大(北東北)に2-4で敗れた。先発した秋山は1失点ながら5回で交代。「代えられたのは信頼が足りなかったということ」と悔しさを残した。

■全国1勝狙う

 今季途中には終盤のスタミナ強化のため、週明けの調整で筋力トレーニングを取り入れて体力強化を図った。4月28日の九州大戦では17三振を奪って「スミ1」で完封。結果を出した。

 昨春は決定戦までもつれたが、今春は最終戦を待たずに優勝を決めた。2015年春の就任から2度目のVに渡辺監督は「うれしいのひと言。ひとつの結果を出せた」と眼鏡の奥の目を細めた。次に狙うのは指揮官にとっての全国初勝利。エースは1年分の思いを胸に昨年と同じ大舞台に立つ。 (前田泰子)

 ◆秋山遼太郎(あきやま・りょうたろう)1997年1月8日生まれ。福岡県田川市出身。弓削田小2年で「弓削田パワーズ」で野球を始め外野手。弓削田中では軟式野球部で投手。田川高では2年夏からエースとなり、3年夏は福岡大会3回戦で育徳館高に2-4で敗退。福岡大では2年秋からリーグ戦に登板して通算12勝4敗。168センチ、72キロ。左投げ左打ち。

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九国大・安田主将「あと1勝が…」

 九国大はライバル福岡大に敗れ、2季連続優勝と2年ぶりの全日本大学選手権出場を逃した。先発の佐藤が初回に3点を失うなど福岡大打線の勢いを止められず、4回8安打5失点で降板。打線は初回2死一、二塁の好機を生かせず、秋山を打ちあぐねて三塁を踏めなかった。安田主将は「この一戦にかけてきて、相手のエースを打てずに勝てなかったでは話にならない。あと1勝の難しさを思い知った」と悔しさをかみしめた。

=2018/05/13付 西日本スポーツ=

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