ホンダ熊本が第1代表 都市対抗野球九州地区予選

3年連続の都市対抗出場を決め抱き合うバッテリーのもとへ駆け寄るホンダ熊本の選手たち
3年連続の都市対抗出場を決め抱き合うバッテリーのもとへ駆け寄るホンダ熊本の選手たち
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延長11回に右越えの勝ち越しソロを放ちベンチへガッツポーズを見せるホンダ熊本の佐藤
延長11回に右越えの勝ち越しソロを放ちベンチへガッツポーズを見せるホンダ熊本の佐藤
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11回を3失点で完投したホンダ熊本の荒西
11回を3失点で完投したホンダ熊本の荒西
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 第89回都市対抗野球(7月13日開幕、東京ドーム)九州地区予選は30日、北九州市民球場で2試合があり、第1代表決定戦はホンダ熊本(大津町)が沖縄電力(浦添市)に4-3で競り勝ち、3年連続12度目の都市対抗出場を決めた。1点を追う9回に追いつき、延長11回に佐藤大道(26)の右越えソロで勝ち越した。第2代表決定トーナメント4回戦は西部ガス(福岡市)がJR九州(北九州市)に3-2で逆転勝ちし、沖縄電力との同決定戦(31日午前11時開始)に進んだ。

■3年連続12度目

 影が薄かった26歳の6番打者にスポットライトが当たった。同点で迎えた延長11回1死。ホンダ熊本の佐藤の打球は、鋭い弾道で右翼席へ突き刺さった。3年連続の都市対抗出場を決める勝ち越し弾。「本塁打は1年ぶりでした」。ヒーローは塁を回りながら忘れていた感触をかみしめた。

 打撃不振で苦しんだ今大会は肩身が狭かった。15安打の12得点で大勝した九州三菱自動車との準決勝。佐藤はノーヒットで“蚊帳の外”の気持ちを味わった。試合がなかった29日は、岡野武志監督が付きっきりで打撃指導。それでも足りないと岡野監督は宿舎近くの理髪店へ佐藤を連れて行った。験担ぎとリフレッシュを兼ねて髪をきちんとそろえさせたのだった。

 スッキリした佐藤は、いい意味で開き直った。九共大2年で出場した全日本大学選手権で首位打者賞を獲得した打撃の持ち主。「いい当たりが出なくて気後れしていた」。弱気の虫を振り払い、試合前には「この試合で俺が本塁打を打つから」と自らチームメートに宣言した。結果は本塁打を含む2安打2打点。まさに有言実行だった。

 6回まで1安打に抑えられていた打線も終盤に追い上げた。延長戦に持ち込み、最後は佐藤が突き放した。「今年は逆転勝ちが多い。今日も諦めの悪さが出た」。岡野監督は冗談めかして選手の粘り強さをたたえた。

 都市対抗でのチームの目標は昨年の1勝を超えること。全国舞台で、また新たなヒーローが誕生するかもしれない。 (前田泰子)

    ◇      ◇

■荒西11回完投 ホンダ熊本

 ホンダ熊本の荒西が11回、143球の熱投で勝利に導いた。5回までに3失点も、ギアを上げた6回以降は散発4安打の力投。佐藤の本塁打で勝ち越した11回裏は140キロ台後半の速球で攻めた。「今日は真っすぐが良かった。勝ち越した後は、今日勝たなきゃいけないと思って投げた」。11回は2死から内野安打で走者を出したが、力を振り絞って最後の打者を内野ゴロに抑えた。「エースなので絶対に勝たせる投球をしたい。都市対抗でも一戦一戦勝ちにいく」と投球同様に口調も力強かった。

■あと1人から… 沖縄電力

 6回まで3点をリードするなど試合を優位に進めた沖縄電力は、ホンダ熊本の猛烈な追い上げに屈した。勝利まであと1人の9回2死満塁から追いつかれ、延長で勝ち越された。「相手はこういう練習をしてきたのだと思う。向こうが上だった」と古謝監督はホンダ熊本の執念と粘りに脱帽した。6回まで被安打1と好投した狩俣は終盤につかまり、9回130球の力投も報われなかった。「最後は粘れなかった。明日(第2代表決定戦)も投げるつもり」と気持ちを切り替えた。

=2018/05/31付 西日本スポーツ=

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