福岡大大濠2冠へ 福岡第一、連覇へ 準決で激突 高校バスケットウインターカップ

【全国高校バスケ男子準々決勝・福岡大大濠‐厚木東】第1クオーター、シュートを決める福岡大大濠・浅井修伍
【全国高校バスケ男子準々決勝・福岡大大濠‐厚木東】第1クオーター、シュートを決める福岡大大濠・浅井修伍
写真を見る
【中部大第一‐福岡第一】準決勝進出を決め、喜ぶ福岡第一の選手たち
【中部大第一‐福岡第一】準決勝進出を決め、喜ぶ福岡第一の選手たち
写真を見る

 王者激突! バスケットボールの全国高校選手権大会(ウインターカップ)は27日、東京体育館で行われ、準々決勝を実施した男子では福岡大大濠と福岡第一が勝ち上がった。今夏の総体王者の福岡大大濠は厚木東(神奈川)を98-65で一蹴し、4強入り。前年王者の福岡第一は中部大第一(愛知)を終盤の逆転劇で74-71と競り勝った。今年のチームの対戦成績は4勝3敗で福岡第一が一歩リード。冬の東京で2017年最後の対決を迎える。28日の準決勝は福岡対決の福岡大大濠-福岡第一、帝京長岡-明成の組み合わせとなった。

■主力組に劣らず

 ずぬけた選手層の厚さを見せつけた。2冠目を狙う福岡大大濠が控えメンバーを多く起用しながらも、今大会チーム最多の98得点。楽々と3年ぶりの準決勝に駒を進めた。片峯聡太監督は「やっとエンジンがかかってきたかな」と満足そうに振り返った。

 攻守で圧倒し、初出場で8強入りした厚木東の勢いをねじ伏せた。この日までの2試合の出場が計10分に満たない浅井修伍(2年)が3点シュートを3本決めるなどチームトップタイの17得点。初戦に7分18秒出場した藤井宏治(3年)は両チーム最多の11リバウンドを獲得するなど、主力組に劣らぬ活躍で引っ張った。

 片峯監督は「彼らがバックアップにいることがうちの強さ。頂点を考えた時に主力をいかに休ませられるかが鍵になると試合前に話し、その期待に応えてくれた」と奮闘をねぎらった。永野聖汰主将(3年)も「誰が出てもチーム力は変わらない」と胸を張った。

■公式戦3勝4敗

 全国高校総体王者にとって「福岡対決」は望むところだ。永野主将は大会の組み合わせが決まってから福岡第一の選手と交流があるメンバーらのグループLINE(ライン)で「勝ち上がって準決勝で戦おう」と励まし合ったという。対決が実現し、「絶対に負けられない」と闘志を燃やしている。

 片峯監督も「実は今年はうちが負け越している。公式戦で3勝4敗なので負け越しは嫌だなと思っていた。しかも東京体育館という大舞台。意地と意地のぶつかり合いですね」と力を込めた。今年2冠目を目指す総体王者が、2連覇を狙う前年大会チャンピオンを倒して決勝への出場権をつかみ取る。 (大窪正一)

    ◇      ◇

 王者が底力を発揮した。福岡第一は第2クオーター(Q)途中で最大11点のリードを許しながら、最終Qで逆転劇を演じた。3点シュート4本を決め、チーム最多18点を挙げた井手拓実主将(3年)は「『絶対勝つぞ』と声を掛けて、みんなで踏ん張った。自分たちのバスケができた」と興奮を隠せない。

 昨年の大会も2回戦で中部大第一と死闘を演じ、4点差で勝利。雪辱の思いを真っ正面で受け止めた。身長2メートル超えの留学生2人を交代で起用しながら、高さを生かした攻守を展開され、苦しみながら4点を追う最終Qに、疲労の色が出てきた相手に自慢の堅守速攻を見舞った。残り4分59秒でリードを奪うと、そのまま逃げ切り。井手口孝監督は「堅守速攻をいい時間に出せた。リードされていても、負けているという感じではなかった」と自信があった。

■結果で成長示す

 終盤の逆転劇はチームの成長の証しだ。井手主将は「接戦で弱かった。この前もそう…」と明かす。今大会の福岡県予選決勝でも、福岡大大濠に最終Qに逆転され苦杯をなめた。弱かった過去から決別するため、練習中からいつも以上に互いに厳しい声を掛け合った。井手口監督のげきも糧に、土壇場での心の強さを磨いてきた。3回戦は2点差、この試合は3点差。結果が成長を示す。

 良き友、良きライバル「福岡大大濠」との約束を守った。井手は「総体も決勝で戦おうと言っていたけど、自分たちが準決勝で負けて…。(同じ福岡県チームで出場した)国体の時にウインターカップでと約束していた。しっかり勝ちたい」と決意を示した。井手口監督も「せっかくのマッチアップ。どうせやるなら勝って日本一に」と闘志を燃やす。ライバルと雌雄を決し、福岡県勢初の大会連覇に向かう。 (山田孝人)

=2017/12/28付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]