あくまで「優勝」にこだわるB2福岡 PO決勝負けてもB1初昇格だけど…昨季B3で“自称優勝”の過去

B1昇格を決めた福岡の山下主将(5)と小林副主将(6)=13日、福岡市博多区の同市民体育館
B1昇格を決めた福岡の山下主将(5)と小林副主将(6)=13日、福岡市博多区の同市民体育館
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 バスケットボール男子、Bリーグ2部(B2)のライジングゼファー福岡がプレーオフ準決勝(2戦先勝方式)でFE名古屋に2連勝し、悲願の1部(B1)初昇格を決めた。

 ところがキャプテンの山下泰弘は試合終了の瞬間、「本当に昇格が決まったんだよね?」と首をかしげていた。

 B2からB1へ自動昇格できるのは2チーム。4チームのトーナメント戦で行われるプレーオフの準決勝に勝った時点で条件を満たす。ただ、あくまで年間優勝を決める19、20日の秋田との決勝が残っているため、達成感が出なかったという。

 「優勝」への渇望感がある。昨季、福岡がいた3部(B3)では、複雑なリーグの仕組みにほんろうされたからだ。

 プロアマ混合のB3は「ファーストステージ」「レギュラーシーズン」「ファイナルステージ」の3ステージ制で、それぞれリーグ戦を行う。昨季全9チームが参加したのは、レギュラーシーズンだけ。残る2ステージは主にB2昇格チームを決めるのが目的のため、昇格の資格がない実業団3チームは参加しなかった。

 各ステージの順位に応じて勝ち点が与えられ、原則として総勝ち点1位がB2最下位と入れ替え戦を行う。昨季はB2の2チームが翌シーズンのB2参加資格を得られなかったため、B3総勝ち点1位だった福岡と2位金沢が昇格した。

 ところがB3リーグによると、総勝ち点1位を「優勝」とする規定はない。勝ち点はあくまで昇格チームを決める材料に過ぎず、1ステージのみ参加のチームもいて不公平になるのが理由という。

 強いて言えばレギュラーシーズンの成績で順位は付けるが、福岡は金沢に次ぐ2位だった。ファイナルステージで1位になり、リーグから記念のシャーレが渡されたが、リーグ側はあくまで「優勝」という表現を使っていない。福岡は自主的に「ステージ優勝」や「B3年間優勝」と称して喜ぶほかなかった。

 Bリーグの前身、NBL(ナショナルバスケットボールリーグ)時代に、山下は強豪・東芝(現B1川崎)でプレーオフを制して日本一になった。そんな経験があれば、達成感のなさはなおさらだろう。

 「優勝して昇格というのが一番すっきりするんですが…」と山下。今回は制度の“保証”付き。秋田を破り、名実ともに「王者」の称号を勝ち取るつもりだ。

=2018/05/19 西日本スポーツ=

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