長崎5位 アンカーの駒大・山下3人抜き 全国都道府県対抗男子駅伝

5位入賞を果たし笑顔を見せる長崎アンカー山下一貴(左)
5位入賞を果たし笑顔を見せる長崎アンカー山下一貴(左)
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5位でゴールする長崎のアンカー山下一貴
5位でゴールする長崎のアンカー山下一貴
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第24回全国都道府県対抗男子駅伝 九州・沖縄勢の成績
第24回全国都道府県対抗男子駅伝 九州・沖縄勢の成績
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 第24回全国都道府県対抗男子駅伝は20日、広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間、48キロで行われ、福島が2時間19分43秒で初優勝した。九州・沖縄勢では長崎が2時間20分56秒で5位に入り、4年ぶりの入賞。正月の箱根駅伝でたすきリレーに“失敗”した山下一貴(駒大3年)が最終7区(13キロ)で順位を三つ上げて、名誉挽回した。鹿児島が6位。福岡は8位に入り、6年連続で入賞した。

 両腕を広げながらゴールテープを切った。長崎のアンカーを務めた山下一が3人抜きし、4年ぶりの入賞。「初出場だったので楽しかった」と表情に充実感があふれた。

 苦い思い出を吹き飛ばした。エース区間の2区(23・1キロ)を任せられた正月の箱根駅伝。中継所に現れるのが遅れて1区の走者を10秒近く待たせてしまった。駒大は総合4位で2年ぶりにシード権を確保したが、「やらかしてしまった。ああいう失敗はもうしたくない」と強く胸に刻んだ。

 県チームに合流してからも話題に上がったが「(冗談交じりに)いじられる雰囲気で、逆にありがたかった」と感謝する。今回は早めに中継所で待ち、2人抜いてきた6区の山下蓮(桜が原中3年)に「お疲れ!」と笑顔でたすきを受けて快走。3区で11人抜きした主将の的野(MHPS)は「いい流れでつないでくれた」とたたえた。

 中高生もブレーキせず、総合力の高さを発揮した。長崎を拠点とするMHPSが地元の中高生と練習する機会を設けており、県勢の競技力向上に一役買っている。山下一も瓊浦高3年時に参加。昨夏のアジア大会マラソンを制した井上大仁の走りに「素直に強いと感じた。長崎で1番になるには、井上さんを超えないと」と駒大で1カ月あたり約800キロを走るなどして地力をつけてきた。

 MHPS勢が元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で過去最高の2位。長崎県記録も昨年、井上が5000メートルと1万メートル、マラソンの三つを塗り替え、的野も1500メートルで更新した。山下一が「僕も体力を生かし、ハーフマラソンで名を残したい」と夢見れば、的野も「トラックぐらいは井上に勝ちたい」と1万メートルの県記録更新を狙う。向上心を高め合いながら、見据える県勢悲願の初優勝。世代を超えて夢に向かう“たすきリレー”はしっかりと受け継がれている。 (末継智章)

=2019/01/21付 西日本スポーツ=

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