延岡西日本マラソン 須河兄妹V

延岡西日本マラソンに出場し、きょうだいでアベック優勝を果たした兄の須河宏紀(右)と妹の沙央理
延岡西日本マラソンに出場し、きょうだいでアベック優勝を果たした兄の須河宏紀(右)と妹の沙央理
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優勝した(左から)須河、2位安井、3位郡司、4位松尾
優勝した(左から)須河、2位安井、3位郡司、4位松尾
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 第57回延岡西日本マラソン(西日本新聞社など後援)は10日、宮崎県延岡市役所前を発着点に行われ、男子は須河宏紀(サンベルクス)が2時間11分46秒で優勝し、女子は妹の沙央理(オトバンク陸上競技部)が2時間44分40秒で制し、きょうだいアベックVを飾った。男子の須河は38キロすぎで仕掛け、郡司貴大(小森コーポレーション)を抜いて先頭に立つとそのまま逃げ切った。2位に安井雄一(トヨタ自動車)、3位は郡司。大会史上最多の3度目の優勝を目指した松尾良一(旭化成)は35キロすぎで遅れ、4位だった。(スタート時晴れ、気温10度、湿度53%、東の風4・9メートル)

 ガッツポーズでゴールテープを切ると、安心した表情で笑みを浮かべた。「優勝は狙っていなかったが、結果的に優勝できて良かった」。大会歴代4位のタイムをマークした須河は2位に53秒の差をつけてみせた。

 自身3度目のフルマラソンで自己ベストを10分以上も上回った。目標は2時間12分台。3位以内を念頭に、先頭集団のペースに揺さぶられないよう集団の最後尾でペースを保ち続け、ラスト4キロで仕掛けた勝負が勝敗を分けた。

 27歳の須河の原動力は1歳年下の妹の存在だった。沙央理は疲労骨折などで一時は競技から離れたが、約2年のブランクから復帰し、昨年12月にさいたま国際マラソンに出場。その姿に「自分にできないことはない」と兄として奮い立った。

 沙央理は「一生のライバル」という兄の優勝を沿道から聞くと、「負けられないと思って力が出た」と結果につなげた。ただ自己ベストを更新したものの目標タイムには届かず、「(アベックVは)価値ある優勝。でも今日は兄の勝ちかな」と兄をたたえた。

 2人の“共走”は全国高校駅伝に富山県代表で出場した時以来。須河は「再び一緒のステージで走ることができて、(互いに)一つ殻を破れた気がする。切磋琢磨(せっさたくま)しあえる関係でいたい」と2人で目指すさらなる活躍に思いを込めた。 (広田亜貴子)

■旭化成の松尾、3度目V逃す

 旭化成の松尾は2大会ぶり3度目の優勝には届かなかった。30キロの給水所で先頭集団を抜け出し、一時はトップに立ったが、35キロすぎから徐々に後れを取った。「タイミングを見て仕掛けたが、練習不足が出た」。昨年9月に右足のかかとを負傷した影響で走り込みが満足にできない状態でのレースだった。4位に悔しさをにじませながらも「期待に応えられなかったが気持ちよく走れた。次に向けて走り込みたい」と誓った。

 ▼安井雄一(ラスト5キロから2人抜いて2位)「目標の3位以内に入ることができた。東京五輪の先を見て、いつか世界で戦える選手になりたい」

 ▼郡司貴大(33キロすぎでトップに立ったが3位)「弟陽大(東海大3年)の箱根駅伝の活躍に続きたかった。勝負勘が足りなかった」

=2019/02/11付 西日本スポーツ=

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