元日本代表・スシボンバーの挑戦 沖縄でクラブ設立 FW高原直泰、代表取締役と監督、選手を兼任 九州リーグ初参戦

1月の九州各県リーグ決勝大会で優勝し、九州リーグ昇格を決めた高原(前列左から4人目)ら沖縄SVのメンバー
1月の九州各県リーグ決勝大会で優勝し、九州リーグ昇格を決めた高原(前列左から4人目)ら沖縄SVのメンバー
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1月の九州各県リーグ決勝大会準決勝で得点し、笑顔の沖縄SV・高原(中央)=沖縄SV提供
1月の九州各県リーグ決勝大会準決勝で得点し、笑顔の沖縄SV・高原(中央)=沖縄SV提供
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■7日開幕

 「スシボンバー」が沖縄から旋風! サッカー元日本代表のFW高原直泰(38)が率いる沖縄SVが、7日開幕の九州リーグに初挑戦する。代表取締役と監督、選手の「三刀流」をこなし、沖縄県全域をホームタウンに同県3部からわずか2年余りで初昇格。2年後のJリーグ参入と地方創生を目標とする日本歴代屈指のストライカーが、南国から駆け上がる。

 持ち前の決定力は健在だった。1月中旬に福岡市内であった「九州各県リーグ決勝大会」。九州各県リーグの覇者らが争う舞台で、初参戦の沖縄SVが初優勝を飾った。九州リーグ昇格を懸けたMD長崎との準決勝では「三刀流」が輝いた。

 高原が前半に先制ヘッドを決めると、チームは後半に3点を加えてMD長崎に圧勝。決勝も川副クラブ(佐賀)を3-1で下した。昇格のノルマを達成した高原は「想定通り。ここから上がるのが大変」と早くも次のステップを見据えた。

 シドニー五輪やワールドカップ(W杯)ドイツ大会では日の丸を背負い、海外のクラブでも活躍。ドイツ時代は「スシボンバー」と呼ばれたストライカーは2015年冬にJ3相模原を退団。沖縄に自らクラブを立ち上げ、代表取締役、監督、選手を兼任した。

 「どうやればサッカーを通じて、地域に貢献できるか。挑戦したかった」。元Jリーガーも加わったクラブは、1年目の16年に沖縄県3部北地区で9戦全勝優勝。通算123得点、1失点の圧倒的な強さだった。飛び級で1部に昇格した17年も8勝1敗で準優勝し、九州リーグ昇格も果たした。

 目標はJリーグ参入と地方創生。地元でサッカー教室を開くほか、耕作放棄地の再開墾に協力するなど地元経済の活性化にも取り組む。近年はプロサッカークラブの沖縄キャンプ誘致にも尽力する。

 今季39歳になるストライカーは「地方創生の可能性を広げて発展するためにも、クラブの発信力を強めたい。そういう意味で上(Jリーグ)に行かないと」と話す。今季は日本フットボールリーグ(JFL)昇格を掲げ、九州リーグ優勝を目指す。沖縄の希望の星として、「三刀流」がピッチの内外でフル回転する。 (末継智章)

◆Jリーグへの道のり

 2回戦総当たり戦制の九州リーグで優勝すれば、今秋開催される全国地域チャンピオンズリーグ(CL)への出場権を獲得。CLで最低2位以内に入れば日本フットボールリーグ(JFL)に昇格できる。Jリーグ参入にはJFLで4位以内に入るだけでなく、Jリーグによる経営面などの審査をクリアして「百年構想クラブ」に認定されて「J3クラブライセンス」を取得する必要がある。沖縄SVは2020年のJリーグ参入を目指す。

◆九州リーグの参加チーム

 J・FC・MIYAZAKI(宮崎)▽九州三菱自動車(福岡)▽新日鉄住金大分▽NIFS・KANOYA・FC(鹿児島)▽海邦銀行(沖縄)▽FC中津(大分)▽熊本県教員蹴友団▽佐賀LIXIL▽沖縄SV▽川副クラブ(佐賀)

 ◆高原直泰(たかはら・なおひろ)1979年6月4日生まれ。静岡県三島市出身。静岡・清水東高から1998年に磐田に入団、2002年に年間26ゴールで得点王。ドイツ1部のハンブルガーSVやフランクフルト、J1浦和などを渡り歩き、15年末に沖縄SVを発足させた。06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場するなど国際Aマッチで57試合23得点。181センチ、75キロ。

=2018/04/04付 西日本スポーツ=

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