真夏のサッカーで14キロ走った男 兄も夢見た頂点へ、東福岡の攻撃的SB中村拓海

サイドバックとして豊富な運動量が持ち味の東福岡・中村拓海
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全国高校サッカーで3大会ぶりの全国制覇を目指す東福岡のメンバー
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 サッカーの第97回全国高校選手権大会は30日に東京・駒沢陸上競技場で開幕する。「赤い彗星(すいせい)」こと東福岡は6大会連続20度目の出場。J1のFC東京入りが内定している中村拓海(3年)は3大会ぶりの日本一を目標に掲げた。

 東福岡の「攻撃的サイドバック」の持ち味は豊富な運動量だ。サイドでの攻撃が高く評価され、来春のFC東京入りが内定した中村は「東福岡の選手として、そして日の丸にも恥じないプレーをしたい」と3大会ぶりの頂点を見据える。

 1歳上の兄・駿(国士舘大)を追って小学校からサッカーを続け、兄がいた東福岡に進学。今年はU-17、U-18日本代表に選ばれ、12月のU-19日本代表のブラジル遠征にも追加招集された。

 1試合の走行距離はチームで一、二を争う。東福岡は今春から試合中の走行距離や最高速度などが計測できるGPS端末を導入し、選手のデータを収集。Jリーグや海外クラブでは多く使用されているが、高校ではまだ珍しいという。

 中村拓海の走行距離は、真夏に開催される全国総体で14キロを超えた試合もあった。「あれは走ったというより相手に走らされた。自分だけでなくチーム全体で走れるようにならなくては」。走りの質、そしてチームの連係向上を意識する。

 福岡大会は高稜との準々決勝から筑陽学園との決勝まで3戦連続で逆転勝ち。「(準々決勝からは)全て先制されて、守備のポジションとして悔しい思いしかない。点を取られて真剣になるのでは全国で勝てない」。守備の安定が今の課題だ。

 同じポジションで前回大会に出た兄は2回戦で富山第一に惜敗した。「兄からは『負けるなよ』と言われた。先制して守りきるチームにしたい」。大会本番までに鉄壁の守りをつくり上げ、兄も夢見た全国制覇へと歩みを進める。(前田泰子)


 ◆中村拓海(なかむら・たくみ)2001年3月16日生まれ。大分市出身。小1から大分トリニータのサッカースクールに通い、中学時代は大分トリニータU-15でボランチ。東福岡では昨秋に右サイドバックのレギュラーとなる。今年は年代別日本代表でも活躍し、U-18日本代表で6月のポルトガル遠征、U-17日本代表で8月のチェコ遠征、U-19日本代表で12月のブラジル遠征に参加。176センチ、65キロ。

=2018/12/28 西日本スポーツ=

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