イチロー「おまえ契約金1億ももらえないよ」一問一答5

「これから妻にはゆっくりしてほしい」などと引退会見で語るマリナーズ・イチロー=22日未明、都内のホテル
「これから妻にはゆっくりしてほしい」などと引退会見で語るマリナーズ・イチロー=22日未明、都内のホテル
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 マリナーズのイチロー外野手(45)が21日、開幕2戦目のアスレチックス戦(東京ドーム)後に東京都内のホテルで記者会見し、引退を表明した。日米通算4367安打(日本1278、米国3089)。一問一答は以下の通り。(5)

 -個人的に大谷との対戦を楽しみにしていたが、それがかなわなくなった。大谷と対戦したかった思いはあるか。今後の大谷に期待することは

 まあ先ほども、お伝えしましたけど、世界一の選手にならなきゃいけない選手ですよ。そう考えています。翔平との対戦は、残念ですけど、まあ僕はできれば、僕がピッチャーで、翔平バッターがやりたかったんですよ。そこはもう、誤解なきようにお願いします(場内:笑)。

-大谷は今後、どんなメジャーリーガーになっていくかと思うか

 なっていくかどうか…そこは占い師に聞いてもらわないと分からないだろうねぇ…(上場内:笑)。まあでも、投げることも、打つこともやるのであれば、僕は1シーズンごとに、1シーズン、ピッチャー。次のシーズンは打者として。それでサイ・ヤング(賞)と、ホームラン王、とったら。

 いやそんなこと、だって、考えることすらできないですよ。でも翔平はそれを、その想像をさせるじゃないですか、人に。この時点でもう、明らかにですね、人とは違う。明らかに違う選手であると思うんですけど。その二刀流は面白いなと思いますよね。

 (質問者を見て)納得いってない感じの表情ですけど(場内:笑)。まあやっぱ、ピッチャーとして20勝するシーズンがあって、その翌年には50本打ってMVPとったら、バケモンっすよね。でも、それが想像できなくないですからね。そんな風に思ってます。

-あるアスリートが、自分が現役選手でなくなったことを想像するのを嫌だと言ったら、イチロー選手は自分も同じだ、自分も野球選手でなくなった自分が想像できない、嫌だと話していたと聞いた

 いや僕、嫌だって言わないと思うけどね。僕自身、野球選手じゃない僕を想像するの、嫌だって、多分、言ってないですよ。

-今、野球選手ではない自分を想像してどうか

 いやだから、違う野球選手に多分、なってますよ。あれ? この話ってさっき、しましたよね。おなか減ってきて集中力が切れてきちゃって(場内:笑)。さっき何、話したのか。

 あれ、あの、草野球の話、しましたよね。しましたよね。だから、そっちで、いずれ、まあそれはずっと、楽しくて、やってると思うんですけど。そうするときっと、草野球を極めたいと思うでしょうね。やっぱ、真剣に草野球をやっている野球選手になるじゃないですか。聞いてます?

 (司会から時間の都合であと2問と案内があり)おなか減ってきた、もうー。結構、やってないっすか、これ。今、時間、どれぐらい? 1時間20分? あっらー。今日はもうとことん、お付き合いしようかなと思ったんですけどね。おなか減ってきちゃった。

-これまでの野球人生で一番、誇れることは

 これ先ほど、お話、しましたね。(質問者も)ちょっと、集中力、切れてんじゃないすか。完全にその話、したよね。ほらあ、それで1問、減ってしまうんだから。

-小学生時代の卒業文集が有名。「僕の夢は一流のプロ野球選手になること」という言葉から始まる。当時の自分にどんな言葉をかけたいか

 いや、おまえ契約金1億(円)も、もらえないよって(場内:笑)。ですね。いやあ夢は大きくと言いますけどね、なかなか難しいっすよ。ドラ1の、1億って掲げてましたけど。全然。遠く及ばなかったですよね。いやー…。ある意味では挫折ですよね。それは。うーん。

 こんな終わり方でいいのかね(場内:笑)。何か、キュッとしたいよね、最後は。

-過去のマリナーズ時代に何度か「孤独を感じながらプレーしている」と言っていた。ヤンキース、マーリンズへ移り、昨年、マリナーズの会長付特別補佐になり、今年引退。その孤独感をずっと感じながらプレーしていたか、以前の孤独感とは違うものがあったか

 現在もう、それは全くないです。今日の段階で。全くないです。まあ、それとは少し違うかもしれないですけど、アメリカに来て、まあメジャーリーグに来て。外国人になったこと。アメリカでは僕は外国人ですから。このことは…外国人になったことで、人の心をおもんぱかったり、人の痛みをこう、想像したり、今までになかった自分が現れたんですよね。

 この体験っていうのは…まあ、本を読んだり、情報を取ることはできたとしても、体験しないと、自分の中からは生まれないので。孤独を感じて、まあ苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は、未来の自分にとって、大きな支えになるんだろうなと、今は思います。

 だから、つらいこと、しんどいことから、まあ逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、でもほら、エネルギーのある、元気なときに、それに立ち向かっていく。そのことはすごく、人として、重要なことなんではないかなと感じてます。

 締まったね、最後~(場内:笑)。

 いやあ…ねえ、長い時間、ありがとうございました。眠いでしょう皆さんも。ねえ。じゃあ…そろそろ帰りますか? ね?

 (会見終了のアナウンスに、場内から拍手が起き)ありがとうございました(立ち上がって深々と一礼)。

 (おわり)

=2019/03/22 西日本スポーツ=

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