ドラフト待つ“大瀬良の後輩”152キロ右腕 九共大・島内、今秋に評価再上昇

秋の福岡六大学リーグで5勝を挙げプロの指名を待つ九共大の島内
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13年のドラフト会議で広島が交渉権を獲得、喜ぶ九共大・大瀬良
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九州・沖縄のプロ志望届提出者
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 今月25日のプロ野球ドラフト会議に向け、プロ入りを目指す高校生と大学生が提出するプロ志望届が11日で締め切られた。九州、沖縄からは高校生23人と大学生15人が提出し運命の日を待つ。九共大のエース島内颯太郎(21)は秋の福岡六大学リーグで5勝を挙げ防御率のタイトルも獲得。プロのスカウトに「最後のアピール」をし、自ら「3位指名以上なら」という高いハードルを課してプロ入りを目指す。同リーグで通算130安打を放った九産大の岩城駿也(21)も指名を待つ。

 自分の力を出し切り、これからジタバタすることはない。「秋は手応えのある投球ができた。やることはやったという気持ちです」と、島内は5勝無敗で防御率1・43をマークした今秋のリーグ戦を振り返った。

 昨年は秋の明治神宮大会出場や大学日本代表の合宿参加で評価を上げたが、大学最後の年は浮き沈みの激しい1年となった。春は制球を意識するあまりフォームを乱して調子を崩した。リーグ戦は4勝を挙げたものの、持ち味の伸びのある直球は走らず、スカウトの目も厳しくなった。

 ところが夏の間にフォームを見直し、秋のリーグ戦で調子はV字回復。夏のオープン戦で自己最速152キロをマークし、秋はエースとして大活躍した。4年秋に調子を落とす選手が多い中で復活した右腕に、スカウトの評価も急上昇。全国トップクラスの大学生投手にも劣らない高い評価をするスカウトもいる。

■フォームを見直し

 島内が手本にするのは、プロ野球で活躍する九共大の先輩の大瀬良大地(広島)だ。今季15勝を挙げて菅野(巨人)と並ぶ最多勝のタイトルを獲得した。上原忠監督から「大瀬良は練習が終わった後に一人で走っていた」と聞くと全体練習終了後にポール間を走り始めた。「プロに行くためには、自分もやらなくてはいけないと思った」。プロ入りへの意志を持ち続ける意味も込めて、今年2月から練習日は欠かさず走ってきた。

 公立の福岡・光陵高時代は全くの無名だった右腕がプロ入りの夢に手が届くところまで来た。だが島内はあえて「3位以上で指名を受けたらプロに行く」と決めた。「高い評価を受ける選手になってプロに行きたい。もしも評価が低ければ社会人野球でもう一度力をつけたい」と厳しい条件を自らに課した。

 指名を受ければ九共大からは大瀬良以来のプロ選手になる。「大瀬良さんを目標と言うにはあまりにも遠すぎて…」と控えめな島内だがガッツは人一倍。自分を信じて運命の日を待つ。 (前田泰子)

◆島内颯太郎(しまうち・そうたろう)1996年10月14日生まれ。福岡県福間町(現福津市)出身。福間小3年のときに野球を始め、福間中では軟式野球部に所属し投手。光陵高1年秋からベンチ入りし3年夏は3回戦で古賀竟成館高に敗退。九共大2年春からリーグ戦で登板し通算15勝2敗。3年秋に最優秀選手賞獲得。昨年12月と今年6月に大学日本代表候補合宿に招集された。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。

=2018/10/13付 西日本スポーツ=

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