フィギュア宮原選手の心身支えたトレーナー 北九州市の出水さん 一緒にガッツポーズ練習も

宮原知子選手を支えるトレーナーの出水慎一さん(右)(九州医療スポーツ専門学校提供)
宮原知子選手を支えるトレーナーの出水慎一さん(右)(九州医療スポーツ専門学校提供)
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 表彰台まであと一歩だった宮原知子選手。その心身両面を支えたのが、九州医療スポーツ専門学校(北九州市小倉北区)所属のトレーナー出水(でみず)慎一さん(39)だ。けがを乗り越え、23日の演技で自己ベストを更新した宮原選手を「自分を出しきった。最高の演技だった」とたたえた。

 フリーを終え、ガッツポーズと満面の笑みを見せた宮原選手。平昌に同行し、会場で見守った出水さんは「過去最高のガッツポーズ」と喜んだ。

 けがに苦しみプロサッカー選手の夢を諦めた体験から、出水さんは「誰も自分と同じ思いをしてほしくない」と高校卒業後、専門学校に通い、トレーナー活動を始めた。31歳の時、柔道整復師の資格を取るため九州医療スポーツ専門学校で学び直し、職員になった。

 2014年、フィギュア選手の指導経験がある出水さんに、宮原選手側から打診。担当を始めると、その練習量に驚かされ、やがて「やり過ぎる前に止めるのが仕事」に。だが、昨年1月、宮原選手は左股関節を疲労骨折、8月には右股関節も痛めた。

 週4日、出水さんは北九州市から大阪の宮原選手の元に通い、骨を守る筋トレを指導。メニューを3倍の61種類に増やし一緒に汗を流した。足の指の体操や腹筋千回…。「今できなくても明日できる」と励まし続け、昨年11月のNHK杯での復帰につなげた。

 メンタルの強化にも取り組んだ。引っ込み思案の宮原選手を「もっと自分の気持ちを前面に出そう」と鼓舞。喜びを表す手段としてガッツポーズの練習をしたこともあった。

 試合後、出水さんに「自己ベストで満足だけど、メダルが欲しかった」と話した宮原選手。素直に出せた悔しい気持ちに、出水さんは「さあ次。もう一段階、成長しよう」と肩をたたいた。

=2018/02/24付 西日本新聞朝刊=

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