競輪スター気分味わおう 北九州メディアドーム「バンク走行会」

2016年12月30日 カテゴリー:
小倉競輪場のバンクを走る参加者たち
スタートと同時にコースを外す岡田雄希・西日本スポーツ本部長
記念写真に納まる参加者たち

 競輪発祥の地・北九州市小倉北区で月に1度、自転車好きの人たちに競輪場(バンク)を開放するイベントが開かれている。題して「ベロドローム(ラテン語の自転車競技場)走行会」、正式名称は小倉競輪などが実施される北九州メディアドームのサイクルスポーツクラブ定期体験日。自転車ファンの一人として参加したのだが、小学生から70代のベテランサイクリストたちによるバンク走行を楽しむ和気あいあいとしたイベントだった。

 小学生から70代まで60人参加

 私事で恐縮だが、社内での立場は競輪記事などを掲載する西日本スポーツ編集責任者の一方で、会社部活動・自転車部部長も務めている。とはいえ60歳目前。自転車部走行会となると100キロから200キロも走る若く元気な自転車部員についていけずに「短くて、安全なコースなら参加できるのだが…」と走行会に出ない言い訳を続けていたら「室内バンク体験会があるそうですよ、1周400メートルで室内の閉鎖コースですよね」と部員が意地の悪い笑顔を浮かべて話を持ちかけてきた。意地になって「行ってやろうじゃないの」と思わず応じてしまったのだが…。

 下見のつもりで11月24日に開幕した競輪祭を訪れ、買った車券の結果よりバンクの傾斜(カント)にびびるなど後悔するはめになった。西スポの競輪担当者に聞くと傾斜角は38度。いざバンクに立ち、下から見上げると直角にそそりたつ“壁”のようだった。

 そんな後悔を心に抱えながら12月10日の走行会に、しぶしぶ臨んだ。30年近く乗っているロードバイクを集合場所に持ち込み、いきなり驚いた。小学生から70代のベテランサイクリストが何と60人も参加していたのだ。元競輪選手でインストラクターをしている林次郎さん(45)から「急な斜行をしない」など走行指導を受けてから、10分間のウオームアップ走行。

 バンク走行を楽しむさまざまなイベントが約2時間続いたのだが、いつの間にか後悔が吹き飛び、自転車に乗っていて良かったと爽快感に浸れた。この日のイベントは、競輪で使用される滑走機を使ったスタート練習や実力が近い者同士7、8人による1周400メートルのバンクを数回走るスクラッチレース、1人でバンクを走って時間を計るタイムトライアルなどだった。

 バンク走行では、一般道を走る時のように歩行者や脇を走る車を気にする必要がない。自転車専用コースのため、タイヤがしっかりグリップしてペダルをこいだ分だけスピードも出る。懸念していたコーナーにある“壁”のような傾斜も小学生が軽く走っていくのを見て、私も挑戦したが軽くクリアできた。

 何より老若男女、参加者全員がバンクを走っている人に声援を送り、競輪のスター選手の気分を味わえ、終わってみればそこそこの距離を走っていたはずだが疲れを感じなかった。自転車マニアには、ぜひ一度体験することをおすすめする。(岡田雄希)

 体験者からプロ候補生も

 バンク走行会参加者にはガールズケイリンの適性試験に合格した主婦もいた。北九州市在住の阿部静香さんは、息子さんや娘さんの付き添いで会場を訪れ自らも走るようになった。陸上や水泳の競技経験があり、みるみるタイムも向上。ついに今年、ガールズケイリン適性試験で1次を通過。来年1月に発表される2次試験の結果待ちだ。「バンク走行を通じて、自転車競技の楽しさも厳しさも知った。試験に合格したら日本競輪学校に入校し、プロになるつもりです」と張り切っていた。

 競技志向の自転車あればOK

 このイベントは、競輪の運営や競技振興をする公益財団法人JKA西日本地区本部が主催、毎月1回土曜日の午前9時から正午まで開いている。参加条件は自転車用ヘルメットとピストやロードバイクなど競技指向の自転車を持ってくることとなっている。自転車を持ってくれば児童でも参加できる。毎回約50人以上がバンク走行を楽しんでいるという。参加費は無料。問い合わせは小倉競輪運営事務局=093(931)7337、担当は岩永さん。

ボートレース 直前チェック予想

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]