郷土勢 公営競技界 重大ニュース

競輪の第70回日本選手権を制し優勝カップを掲げる中川
競輪の第70回日本選手権を制し優勝カップを掲げる中川
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1着でゴールする中川
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高松宮杯を手に笑顔の篠崎元志=デイリースポーツ社提供
高松宮杯を手に笑顔の篠崎元志=デイリースポーツ社提供
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多摩川開設62周年記念で3度目のG1優勝を飾った篠崎仁志=東京中日スポーツ提供
多摩川開設62周年記念で3度目のG1優勝を飾った篠崎仁志=東京中日スポーツ提供
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ガールズGPに初出場する児玉
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 2016年の公営競技界も残りわずか。各競技とも年末の総決算レースを残すだけになった。われらが郷土勢は今年もビッグレースの優勝者を出したり、総決算レースに選手を送り込んだりと、各競技でさまざまな活躍を披露。そんな1年間を振り返り、西スポが郷土目線で重大ニュースを選定した。

■熊本に勇気を 競輪中川G1初制覇

 4月に熊本地方を襲った大地震は、競輪界にも大打撃を与えた。熊本競輪(熊本市)はスタンドが破損し、バンクにも亀裂。地震後の開催は全て中止となり、今でも再開どころの話ではない。

 そんな中で今年、「故郷に勇気と希望を」という強い決意を胸に大活躍しているのが中川誠一郎(37)=熊本=だ。五輪代表を2大会連続で務め、夏のリオデジャネイロ五輪に出場した自転車競技界のトップスターは5月、静岡競輪(静岡市)の日本選手権でG1初制覇を成し遂げた。

 震災直後だった同大会は「被災地支援競輪」として開催。「地震の影響でいつもの調整ができなかった」という中での参戦だった中川だったが、「不思議な力を感じていた。こんなことってあるんですね」。何かに導かれるように頂上まで駆け上がった。

 故郷を背負った中川の進撃はこれで終わらない。10月、熊本競輪のG3開設66周年記念が久留米競輪(福岡県久留米市)で代替開催されると、ここでも優勝し、念願の熊本G3初制覇。「熊本競輪が復活するまで、負けられない」。競輪場が再開すれば、それは復興の一つの象徴。その日が一日も早く訪れるよう、中川は走って勝って存在感を示し続ける。

 30日には、優勝賞金1億円のグランプリに出走。「最高の年」という一年を、最高の形で締めくくってみせる。

■瓜生 史上最多タイのダービー3V

 九州のボートレース界の大エース・瓜生正義(40)=福岡=が、10月に福岡ボート(福岡市)で行われたSGダービーで3度目の大会制覇=写真。実力日本一決定戦といわれるダービーでの3Vは、今村豊(55)=山口=だけしか達成していない大記録。瓜生は地元での開催という最高の晴れ舞台で、ボート界のレジェンドに肩を並べた。

 終わってみれば快勝だったが、抽選で手にしたエンジンは素質に恵まれない平凡エンジン。序盤は優勝できそうなムードはまるでなく、瓜生も優勝会見で「ここまで来られたのは奇跡」と振り返ったほどだった。

 ただ、それほどまでに細いVロードでも、踏み外すことなく最後までたどり着いてしまうのが大エース。操縦面や細かな調整のうまさで、誰が相手でも太刀打ちできる戦力に仕立てていた。

 年末の大一番グランプリ(大阪・住之江ボート)には、シード選手6人のうちの1人として22日から登場。今度は優勝賞金1億円へのぶっといVロードを突き進む。

■最強兄弟GP入り 篠崎 元志 仁志

 最強ブラザーズがまた一つ、ボートレース界に新たな歴史を刻んだ。元志(30)、仁志(29)の篠崎兄弟=福岡=が、きょう20日に開幕する大一番グランプリ(GP、大阪・住之江ボート)に2人そろってノミネート。業界最高峰のSGレースに兄弟で出場するだけでも立派なのに、そのSGの中でも最高峰ともいえるGPに兄弟そろって出場するのは相当な快挙。ボートレース史上でも初の出来事だ。

 GPには賞金上位18人だけが出場できる。年頭から順調に賞金を加算して上位に居続けた兄に対し、弟は驚異のスパートで自身初の出場切符を獲得。8月まで39位と全くの圏外だったが、9月以降にG1やG2で大活躍し、最終的には13位まで浮上。兄(11位選出)と同じ舞台にこぎ着けた。

 兄弟でのGP出場は「自分たちの目標だった」と2人は口をそろえる。それは決して自分のためではない。「ファンや関係者が喜んでくれて、周りが盛り上がってくれるのがうれしい」(仁志)。ボートレースに生きる者として、業界全体を考えるからこその喜びだ。

 兄弟にとって史上初は他にもある。2010年8月、福岡ボートの優勝戦でワンツー(優勝元志、2着仁志)。優勝戦の兄弟ワンツーは、後にも先にもこれだけ。今度はSG優勝戦の兄弟ワンツーという大快挙で、みんなと喜びを分かち合う。

■飯塚オートで深夜開催開始

 飯塚オート(福岡県飯塚市)のミッドナイト開催が5月に始まった=写真。昨年11月の試行開催(1節)で手応えを得て、本年度から本格的に導入し、ここまで8節を消化。売上額は最高で1日約7000万円、平均でも5000万円超とほぼ目標通りに推移。無観客レースで車券発売はネットのみだが、人気は定着しつつある。

 本年度の開催は、来年3月24~26日の1節を残すのみ。同開催には、年度内のミッドナイトの全優勝者が出場の予定。

■ガールズGP 児玉が初出場

 2015年7月のデビュー以来、鋭いダッシュを武器に1着を量産している競輪の児玉碧衣(21)=福岡=が、賞金上位が出場できる年末の大一番・ガールズケイリングランプリ(28日、東京・立川競輪)に初めて出場する。前回覇者で姉弟子の小林優香(22)=福岡=は今年、けがによる戦線離脱が響いて出場ならず。児玉は「優香さんの分まで頑張る」と出演したトークショーで話すなど、福岡勢連覇へと意気込んでいる。

■武雄競輪リニューアル

 全面的に改修を施していた武雄競輪(佐賀県武雄市)が10月15日、新愛称の「オッズパーク武雄」としてリニューアルオープンした=写真。総工費は約17億円。スタンドは従来の3分の1にコンパクト化した上で、全館冷暖房の快適な空間に変身。照明設備も設置し、ナイターやミッドナイト開催も新たに始まった。

■ボート岩崎正哉全場V

 ボートの岩崎正哉(44)=福岡=が、7月14日に平和島ボート(東京)で優勝し、全国に24カ所あるボートレース場の全てで優勝を果たす快記録を達成した。ボート界16人目、現役レーサーでは9人目。福岡支部勢は2014年にも、石川真二(46)が全24場制覇を達成している。

■好調続く佐賀競馬 本年度も黒字の見通し

 2013年度から黒字経営を続ける佐賀競馬(佐賀県鳥栖市)が、本年度も好調な売り上げを記録している。集計が完了している10月までの売上額は88億円余りで、前年同期比は開催日数が2日減ながら6.4%の増。5年連続の前年度比プラスへ順調だ。収支も4年連続で黒字の見通し。

 日本中央競馬会(JRA)のインターネット投票システム「I-PAT」を使った発売など、ネットを通じた馬券の売れ行きが引き続き好調なのが要因。経営面のゆとりは場内施設の改修などファンサービスに還元。10月にはダートコースを市民に開放するイベントも初めて実施した。

■オートレースに「新重勝式車券」

 既存の重勝式よりさらに宝くじ感覚で楽しめるオートレースの新たな重勝式車券「当たるんです」が、15日の山陽オート(山口県山陽小野田市)の開催から発売が始まった。「4重勝単勝式」(後半4個レースの1着を全て当てる)で、的中確率は4096分の1。投票予約が4096口ごとに発売が確定し、コンピューターが全ての組み合わせを自動で各人に割り振るため、必ず誰かが的中。キャリーオーバーは発生しない。1口500円、3500円、3万5000円の3種類があり、当選額はそれぞれ約143万円、1000万円、1億円。

=2016/12/20付 西日本スポーツ=

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