競輪学校男子111期、女子112期九州勢紹介(上)

112期の九州勢。(左から)内村舞織、吉原菜那、大久保花梨
112期の九州勢。(左から)内村舞織、吉原菜那、大久保花梨
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競輪一家で育った林慶次郎
競輪一家で育った林慶次郎
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久留米がホームバンクの島村匠
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名門・法大自転車競技部出身の鶴良生
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■7月デビュー

 日本競輪学校(静岡県伊豆市、滝沢正光校長)を3月に卒業した男子111期生61人、女子112期生17人が、今月1日付で選手登録された。デビューは7月の予定。このうち九州勢の男子11人、女子3人を、2回に分けて紹介する。今回は女子3人と、男子の福岡勢3人が抱負を語った。
 (次回は6月6日、「競輪学校卒業 九州勢(下)」で男子8人を紹介)

 ◆プロフィル (1)生年月日(2)出身地(3)出身校(4)ホームバンク(5)師匠(6)在校順位(7)身長・体重・血液型


 ●最強の妹 大久保花梨 姉弟子の優香らに負けない

 最強軍団から、また新たなスターが誕生する。112期のナンバーワンに輝いた大久保花梨(おおくぼ・かりん)は、既にガールズケイリンで活躍する小林優香、児玉碧衣、林真奈美の妹弟子にあたる。高校3年時に、タイで行われたアジア選手権の女子ジュニア500メートルタイムトライアルで3位に輝いた逸材は、偉大な先輩とともに汗を流し、さらにたくましさを増している。

 競輪学校の卒業記念レースでは、無傷の3連勝で決勝に進出。姉弟子がなしえなかったVに挑戦したが、4位に敗れ「力不足です」と、悔しさに暮れた。それでも、2位から逆転で在校成績ナンバーワンの座を奪い取ってみせた。

 酸いも甘いも味わった学校生活を終え、いよいよ“最強の妹”がベールを脱ぐ。「デビューしてからが本番。プレッシャーはあるが、追う側の方が好き。強い姉弟子たちに負けないように頑張ります」。目標に掲げる児玉らと日頃から切磋琢磨(せっさたくま)し、女王への階段を一歩ずつ駆け上がる。

(1)97・12・22(2)佐賀県鳥栖市(3)祐誠高(4)久留米(5)藤田剣次・85期(6)1位(7)163・65・AB

 ●吉原菜那 伸びしろだらけの佐賀女子

 水泳やソフトボール、サッカーと、幼少期からスポーツで汗を流してきた吉原菜那(よしはら・なな)にとっては天職なのかもしれない。女子の自転車競技の合宿「ガールズサマーキャンプ2015」に参加し、ガールズケイリンの選手になると決断した。

 ただ、本格的な自転車競技は経験が無く、適性試験での競輪学校合格。「ゼロからのスタートでしたが、それもいい刺激でした。全てを吸収しようと思えたし、成長できたと思います」と人なつっこい笑顔で手応えを口にした。

 佐賀勢では山口優衣に続く2人目のガールズ選手。まずは山口とともに県勢のガールズ初勝利を目指す。「もっと地脚をつけて、先行で最後まで持つ選手になりたい」。伸びしろだらけの19歳が目標とする選手は高木真備。強くて美しい先輩の背中を追い掛け、いつか追い越す。

(1)97・12・9(2)佐賀県白石町(3)武雄高(4)武雄(5)三槻智清・80期(6)16位(7)157・57・A

 ●内村舞織 日本一目指し父と同じ道へ

 小さな頃から自転車競技が身近な存在だった。内村舞織(うちむら・まおり)の父は、競輪選手として活躍した豪(67期)。父の背中を見て育ち、高校時代はケイリン種目で全国制覇を達成。満を持して、ガールズケイリンの世界に飛び込んだ。

 再び日本一を目指すために一念発起。ホームバンクを久留米に移し、藤田剣次に師事。小林優香や児玉碧衣らを擁する最強軍団の仲間入りを果たした。同期ナンバーワンの大久保花梨も同門で、練習環境は抜群。競輪学校卒業後から1カ月ほどで「脚力や精神力など、あらゆる面で成長を感じる」と手応えを深めている。

 武器は瞬発力。「発走機からのスタートは、同期の誰にも負けない」と胸を張る。俊敏かつ、長身を生かしたダイナミックな走りで、ガールズケイリンの頂点へ突き進む。

(1)98・2・20(2)鹿児島県鹿屋市(3)南大隅高(4)久留米(5)近藤悠人・93期、藤田剣次・85期(6)7位(7)166・64・O

 ●林慶次郎 “競輪一家”まずは兄超えだ

 林慶次郎(はやし・けいじろう)は、祖父・雄幸(期前)から続く競輪一家に育った。父・孝成(59期)、伯父の一郎(46期)も元選手。父たちが必死に練習する姿をいつも見ていた。

 さらには二つ違いの兄・大悟が、109期として1年早くデビュー。兄と一緒に極真空手で心身を鍛えていたが、兄同様、拳ではなく脚力で勝負する道を選んだ。「高2の秋に父や兄と話をして、競輪選手を目指すことを決めた」

 自転車競技の練習は初めてで「コケてばっかりでした」。競輪学校に1回で受かったが「周りは経験者ばかり。やっていけるのか不安でした」。それでも課題の持久力を鍛えて「なんとか戦っていける、と思えるようになった」と自信もついた。夢は地元・小倉での競輪祭優勝だが、その前に「練習では、やはり兄が強い。なんとか追いつきたい」。少年時代の空手と同様に、まずは兄が目標だ。

(1)97・6・9(2)北九州市(3)小倉西高(4)小倉(5)林孝成(引退・59期)(6)57位(7)170・72・B

 ●島村 匠 バスケ仕込みの体力で勝負

 夢の舞台のスタートラインが迫ってきた。父の栄治(50期・引退)、叔父の島村健吉(55期)、那須久幸(71期)の背を見ながら育った島村匠(しまむら・たくみ)は、幼い頃から競輪選手が憧れの存在だった。

 2回目の受験で合格。自転車競技の経験はなかったが、6年間続けたバスケットボールで培った体力を武器に、学校生活を駆け抜けた。「セールスポイントはスピード。デビューまでに、持久力を高めたい」と冷静に自身を見つめる。

 当面の目標は、「師匠(吉本卓仁)と同じレースで走ること」。吉本が最高ランクのS級で活躍するだけに、師匠をいつまでも待たせるわけにはいかない。福岡の「匠(たくみ)」といえば、G1タイトルホルダーの園田匠(87期)が真っ先に思い浮かぶが、その記憶を塗り替えるほどの大活躍に期待したい。

(1)96・11・5(2)福岡県久留米市(3)浮羽工(4)久留米(5)吉本卓仁・89期(6)15位(7)179・74・B

 ●鶴 良生 大学経由でつかんだ夢舞台

 鶴良生(つる・りょうせい)にとって競輪は、幼少年時代から身近な存在だった。父の知り合いに、特別競輪を3回制覇した戸上守(2期・引退)など選手や関係者が多数いたからだ。その流れで、自転車の名門・祐誠高へ進んだ。最初は苦戦したが、徐々にタイムが出るようになると「自転車が好きになっていきました」。

 高卒での競輪学校受験も考えたが、「1キロのタイムがあまり良くなかったので、大学という道もあると思った」と法大へ。科学的なトレーニングを学び、3年間、自主的に練習を重ねた。競輪学校に一発合格してからは「やらされる練習が多くて…」と、大学とのギャップを感じながらも、精神面でも成長をとげた。

 卒業記念レースは腰を痛めて欠場。「出たかったんですが、本当の勝負はそこじゃないですし。先行で押し切る選手になりたい」。卒記の分まで、デビュー戦で豪快な走りを披露する。

(1)95・3・15(2)福岡県久留米市(3)法大(中退)(4)久留米(5)藤田剣次・85期(6)22位(7)176・78・A


=2017/05/23付 西日本スポーツ=

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