サガン鳥栖田川 U20W杯へ照準 クラブ初の五輪選手へ

フィッカデンティ監督(左)の指導の下、シュート練習をする田川
フィッカデンティ監督(左)の指導の下、シュート練習をする田川
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 サガンの超新星が東京五輪出場を猛アピール! J1サガン鳥栖のFW田川亨介(18)は“東京世代”で戦うU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)韓国大会(5月20日開幕)の日本代表を狙うスター候補だ。J1デビューから後半出場の「切り札」として活躍。8日の新潟戦ではクラブ史上最年少となる初ゴールを挙げた。鳥栖から世界へ。その期待を一身に背負うイケメン弾丸ドリブラーに迫った。 (向吉三郎)

■8日の新潟戦でクラブ最年少弾

 下部組織出身。人口約7万人とJクラブ最少のホームタウンで奮闘するクラブから生まれた待望の“生え抜き”スター候補だ。「イケメン? 同年代には言われないけど、ご年配の方には言われますね」。人気が出てきた実感はあるが、黄色い声援はちょっぴり。声を掛けられるのはもっぱら年上の女性だという。

 それほど鳥栖の街に活躍ぶりが浸透したということだろう。J1リーグ戦開幕2節目の川崎戦でデビューを果たすと第8節の神戸戦までに6試合に途中出場。終盤に2点差を追い付いたFC東京戦では得点に絡み、第6節の新潟戦でクラブ史上最年少となるゴールをマークした。「持ち味のドリブルからのシュートは通用している。思ったよりもやれている」と大きな自信をつかんだ。

 そんな18歳は鳥栖の大きな期待を背負っている。クラブ初のオリンピアン。東京五輪の出場だ。「ずっと意識はしています」。4月中旬にはU-20日本代表候補合宿(千葉)に招集された。「(U-20日本代表の)裏に抜ける戦術は僕に合っている。東京五輪には出たいけど、まずはU-20W杯に出ることを考えたい」。五輪のサッカー男子は原則23歳以下のチームで争われる。3年後に中心となる世代の選手たちが集う大会は東京五輪の最初の腕試しの機会だ。

 体操の個人総合男子で五輪2大会連続金メダルの内村航平(リンガーハット)が育った長崎県諫早市で中学まで過ごした。ハードワークを貫く鳥栖のスタイルが「格好良かった」と憧れてサガンのU-18入りを決めた。「自分のスピードを生かせるチーム。ここしか考えられなかった」

 鳥栖のエース豊田主将からは「何も考えずにがむしゃらにやればいい」とアドバイスを受ける。弾丸のように速いドリブルで愚直にゴールに向かう。豊田の言葉通りのプレーで1年目からチームにフィットした。

 U-20日本代表は5月2日に発表。30日は昨季王者の鹿島とアウェーで戦う。将来の海外移籍を見据えるホープは「全力でアピールする。得点できれば一番いい」と力を込める。表情には自信が満ちあふれていた。

 ◆田川亨介(たがわ・きょうすけ)1999年2月11日生まれ。長崎県諫早市出身。6歳から同市のアルディートFCでサッカーを始めた時からFW一筋。中学1年から同チームと合併した雲仙アルディートでプレー。佐賀・高志館高に入学し、鳥栖U-18入り。昨年、トップチームに2種登録され、今季正式にプロ契約した。趣味のサッカーゲーム「ウイニングイレブン」で選ぶチームはドイツのドルトムント。背番号27。利き足は左。181センチ、70キロ。

=2017/04/28付 西日本スポーツ=

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