J1鳥栖から初W杯へ 韓国代表候補CB鄭昇ヒョンに聞く…強力ヘッドの原点

20日のFC東京戦に出場した鳥栖・鄭昇ヒョン
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韓国代表候補に選ばれ、W杯初出場に向けて意気込みを語る鄭昇ヒョン
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■21日から合宿参加

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の韓国代表候補、J1サガン鳥栖のDF鄭昇ヒョン(チョン・スンヒョン)がこのほど、本紙のインタビューに応じ、クラブ初となるW杯出場への意欲を語った。21日から韓国内でのトレーニングキャンプに参加している24歳の長身センターバック(CB)は、空中戦での強さが韓国代表でも生かせると自負。鳥栖の元主将でもある金民友(キム・ミヌ)=尚州尚武=とのダブル出場で鳥栖のサポーターに朗報を届ける。 (聞き手・構成=末継智章)

 -W杯に向けた韓国代表候補28人に選ばれた。

 「一生に1度出られるかどうか。それほど選ばれるのが難しい大会。候補だけれど光栄」

 -本大会メンバーの23人に選出されるには。

 「(選出されなかった)3月の海外遠征で、韓国代表は空中戦での競り合いに弱かった。W杯初戦で戦うスウェーデンは長身選手が多い。持ち味のヘディングの強さをアピールしたい」

 -空中戦の強さはどうやって身に付けたのか。

 「高校に入って蔚山現代のユースに入ってから、3年間毎日ヘディングを練習した。当時トップチームにいた金信〓さん(現・全北現代)の存在も大きかった」

 -その金信〓は身長が2メートル近くもあるFW。昨年12月、東アジア選手権の日本戦では2得点した「日本キラー」だ。

 「アジアで一番ヘディングがうまいプレーヤーだと思う。高校生の時に教えてもらい、跳ぶ前にDFに体を当てたり、ボールや相手との位置を踏まえてポジションを取ったりするコツを学んだ」

■リオ五輪で自信

 -全試合に出場したリオ五輪では8強入りに貢献した。

 「世界の相手と戦うのが怖かった。でも、1カ月近いキャンプのおかげでコンディションは良く、体も軽かった。大きかったのは2戦目の(3-3で引き分けた)ドイツ戦。すごい相手と戦ううちに『私でもやれる』と自信がついた」

 -W杯でもドイツと対戦する。

 「(原則23歳以下の)五輪と違い、W杯は(年齢に関係なく)世界で最も素晴らしい選手たちが出る大会。人生は誰にも分からない。私もやれると思う」

 -W杯を最初に意識したのは。

 「2002年の自国開催。当時小学2年生で母親と自宅で(決勝トーナメント1回戦の)イタリア戦を見ていた。安貞桓選手の決勝点に興奮してサッカー選手になろうと。でも、憧れたのは洪明甫選手。キャプテンで守備もキープ力も高く、格好良かった」

 -中学まではCBとMFを兼任していた。

 「高校1年時に、U-16(16歳以下)韓国代表に招集されたけど、権昶勲(現フランス1部・ディジョン)のテクニックを目の当たりにして勝てないと思った。攻撃は無理でも、守備だったら可能性があると思ってCBに決めた。今思えば、正しい判断だった」

 -代表候補には10~16年に鳥栖でプレーした金民友も入った。

 「直接の接点はないけど、延世大の先輩。一緒に行きたいけど、ミヌさんは9割近く(の高い確率で)W杯に行ける。僕が頑張らないと」

 -鳥栖にとってはクラブ初のW杯出場の期待がかかる。

 「日本に来て、蔚山のとき以上に出場し、試合勘が高まったので代表に入れた。チームのためにも、鳥栖のサポーターのためにも頑張りたい」

 ◆鄭昇ヒョン(チョン・スンヒョン)1994年4月3日生まれの24歳。韓国・ソウル市出身。ポジションはDF。2015年に韓国Kリーグの蔚山現代に加入。韓国代表として16年のリオデジャネイロ五輪に出場し、昨年6月にJ1鳥栖へ完全移籍した。J1リーグ通算27試合出場で2得点。188センチ、89キロ。

 ◆韓国代表の今後のスケジュール

 韓国は28日にホンジュラスと、6月1日にボスニア・ヘルツェゴビナとそれぞれ韓国で対戦し、国際サッカー連盟(FIFA)へのメンバー提出が締め切られる同4日までに23人の最終メンバーを決める。本大会では2大会ぶりの決勝トーナメント進出を目指すが、1次リーグは前回王者のドイツやメキシコ、スウェーデンと同じF組で厳しい組み合わせになった。

※〓は部首が「火へん」、つくりは上が「日」下が「立」

=2018/05/27付 西日本スポーツ=

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