J1残留懸けあす九州ダービー 16位鳥栖と18位長崎

10月中旬の練習で選手を見守るJ1鳥栖の金監督
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2日の非公開練習後、取材に応じるJ1長崎の高木監督
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 J1で16位のサガン鳥栖と最下位のV・ファーレン長崎が4日、ベストアメニティスタジアム(佐賀県鳥栖市)で九州ダービーに臨む。J1残留へ絶対に負けられない大一番を前に、両チームは連日、練習を非公開にして準備を進めてきた。長崎の高木琢也監督(50)と鳥栖の金明輝監督(37)は、互いに相手のスペイン人ストライカーを警戒。激闘必至の隣県対決を制し、望みをつなぐ。

■前売り券は完売

 J1残留のために、鳥栖はホームで確実に勝ち点3を手にしたい。フィッカデンティ前監督を10月中旬に解任。その直後の仙台戦を3-2で白星発進した金監督は「失点を減らさないと、次(長崎戦)は厳しい。そこにも働きかけながら勝ちたい」と力を込めた。

 3月の長崎戦は敵地で2-2のドロー。金監督は得点を許した鈴木、ファンマのFW陣に警戒心を強める。「どっちが出てくるか、両方出てくるのか。ポイントはそこになる。狙いを持ったカウンターがすごく上手なので警戒したい」と守備のポイントを明かした。

 長崎の基本布陣は仙台と同じく3バック。同じようなイメージでの試合の入り方を意識しながらも、勝ち点を奪いにくる長崎に対して「どっちが強い気持ちを持ってやれるか。先制点がすごく大事になってくる」と改めて闘志を燃やした。

 今季ホームで6勝3分け6敗の勝率5割。約2万人の来場が見込まれる九州ダービーの前売り券は2日に完売した。「必ず勝ちたい。選手たちも同じように思っているので、しっかり結果を出したい」。金監督の就任後初のホーム戦を制して、残り試合に弾みをつける。 (広田亜貴子)

    ◇      ◇

 J1最下位で、負ければ降格へ崖っぷちとなる正念場。重圧がかかる一戦となるが、長崎の高木監督は選手にプラス思考を望んだ。「この試合の重要性はみんな分かっている。マイナスの発想では力を出せない。J1で隣の県とダービーができる幸せを感じてもらいたい」と強調した。

 鳥栖とは3月の第2節で初対決。ホームで2点のリードを守りきれずにJ1初勝利を逃した。失点はクリアを拾われての2次攻撃と、CKからだった。「鳥栖は競り合いからの得点やチャンスメークが多い。隙を与えてはいけない」。今回の大一番も球際の攻防を勝負のポイントに挙げる。

 特に警戒するのが、鳥栖に今夏加入した元スペイン代表のフェルナンドトーレスと元日本代表の金崎の強力2トップ。「トーレスはヘディングでの競り合いが強いし、(金崎が)こぼれ球をいつも狙っている。2人の連係に華麗さはないけど、泥くささは高まっている」と一瞬も気を抜かない守備を心掛ける。

 前節の磐田戦後はほぼ練習を非公開にし、強度の高いトレーニングを積んだ。「やれることはやってきた」と戦う準備は万全だ。4試合を残した現在の勝ち点29は、昨季15位で残留した広島の同33に迫る成績。逆転残留へ勢いをつけるためにも、隣県のライバルとの一戦でJ1でも通用している力を出し切る。 (末継智章)

◆長崎黒星なら10日に降格決定も

 J1は15位まで残留し、17、18位が降格。16位はJ1参入プレーオフ(PO)へ回る。現在は15位名古屋(勝ち点34)、16位鳥栖(同33)、17位柏(同33)、18位長崎(同29)。残りは4試合(名古屋は5試合)で、長崎にも残留の芽は残されているが、今節敗れると10日のホーム横浜M戦で降格が決まる可能性が出てくる。鳥栖も最終節に3位と好調の鹿島戦をアウェーで控えるだけに、得意のホームで勝ち点を積み上げたい。

 ただJ2で3位町田が2位以内で終えた場合、J1への昇格要件を満たしていないため、J2からの自動昇格は1チームになる。従ってJ1からの降格も18位だけとなり、17位がPOへ。残留ラインは下がるため、町田の成績も見逃せない。

=2018/11/03付 西日本スポーツ=

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