甲斐キャノンにモリーナも熱視線「投げ方教えて」 米監督は異例の盗塁“自粛”宣言?

9回2死一塁、王威晨の二盗を刺す甲斐
9回2死一塁、王威晨の二盗を刺す甲斐
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9回2死一塁、二盗を試み、甲斐に刺された王威晨(左)
9回2死一塁、二盗を試み、甲斐に刺された王威晨(左)
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 ◆ENEOS侍ジャパンシリーズ2018:壮行試合 日本5-6台湾(7日・ヤフオクドーム)

 メジャー軍団も熱視線-。「2018日米野球」(9日開幕、東京ドームほか)のため来日した米大リーグ(MLB)オールスターチームが7日、都内で開いた公式会見で「甲斐キャノン」に言及した。同日の台湾代表との壮行試合でも台湾リーグ盗塁王の二盗を阻止した侍ジャパンの甲斐拓也捕手(26)=福岡ソフトバンク=の強肩ぶりに、マッティングリー監督(マーリンズ)は「彼のときは走らない」と異例の“盗塁自粛宣言”。世界屈指の捕手、Y・モリーナ(カージナルス)も「会いたい」と言わしめるなど、その注目度は高まるばかりだ。

 今一番熱い男には、不思議と見せ場がやってくる。8回まで打線が1安打と沈黙。ベンチスタートの甲斐の出番は9回の守備からだった。1死から台湾リーグの盗塁王、王威晨が中前打で出塁。スタンドが沸いたのは、2死一塁となってから9番打者への初球だ。王がスタートすると、甲斐が左足を出し二塁送球のモーションに。ファウルになったにもかかわらず「甲斐キャノン」を期待するファンのどよめきが響いた。

 「ランナーが盗塁王という情報は入っていたし、あの(スタンドの)雰囲気はすぐ分かっていた。(声援は)うれしいし、応えないといけない」

球場どよめき

 その後、4球目だ。山崎康晃(DeNA)の低め直球を難なくすくい上げ、二塁ベース手前に狙い通りの送球。余裕のタイミングで盗塁を封じた。「康晃が長く持ったり、クイックしてくれたりしたおかげ」。共同作業の投手をたたえながら、期待通りの「一投」にホッとしていた。

 今やその強肩ぶりは海を越えとどろく。日米野球のため、来日したMLBオールスターの公式会見でも、日本シリーズで新記録の6者連続盗塁刺をマークした同シリーズMVP男の話題になった。ア・リーグで2年連続盗塁王のメリーフィールド(ロイヤルズ)らを擁するスター軍団。だが、指揮を執るマッティングリー監督は異例の“盗塁自粛宣言”だ。「彼に対するとき、私たちは走らない」。日本シリーズでの活躍ぶりはMLBの公式サイトでも紹介されるほど。多少のリップサービスがあったとしても、最大級の賛辞だ。

 メジャー屈指の捕手であるモリーナも甲斐に興味津々。「個人的に会いたいし、話を聞きたい。ぜひ、どうやって投げたらいいか教えてもらえればと思う」。正確無比な送球から「ロケットランチャー」の異名を取る男でさえも「キャノン」の性能が気になる様子だ。

 稲葉ジャパンの捕手で唯一「皆勤賞」の甲斐にとっても「近くで見るだけでもプラスになる」と、今回の代表選出後に対面を心待ちにしていた。その憧れの人から、予期せぬ“弟子入り志願”を伝え聞き「マジっすか? マジっすか? 捕手の神様ですから。自分がプエルトリコに習いに行きたいぐらい」と興奮を隠せなかった。注目を一身に浴びながら、メジャーの猛者どもを迎え撃つ準備は完了。名前を知られた状態で初対面となる「神様」の前で、磨き上げたキャノン砲を発射する。 (鎌田真一郎)

   ◇    ◇

 稲葉監督「素晴らしい」

 侍ジャパン・稲葉監督(台湾リーグ盗塁王の二盗を阻止した甲斐について)「台湾の一番速いランナーを刺せたことは素晴らしい。山崎の投球も低かったが、それをあのスピードで刺せたことも素晴らしい」

 王威晨「被害者になった」

 台湾代表・王威晨「台湾を出発するときから思い描いていた場面。スタートもあまり良くなかったが、捕手も投手も本当に反応が速く、完敗。送球も速かったし、もともとバッテリーのテンポが速く、しかも気づかれた。自分も甲斐選手の被害者になった(笑)。日米野球ではメジャーの盗塁を捕まえてほしい」

=2018/11/08付 西日本スポーツ=

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