東京五輪で金へ…侍・稲葉監督語る 甲斐「キャノン」ともう一つの強み

東京五輪へ稲葉代表監督が期待を寄せる甲斐
東京五輪へ稲葉代表監督が期待を寄せる甲斐
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 日本の壁になれ! 福岡ソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が、2020年東京五輪で野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー入りが濃厚になった。稲葉篤紀監督(46)が本紙の単独インタビューで明かした。初めて指揮をとった17年秋から選出を熱望し、全ての試合で招集。球界屈指の肩「甲斐キャノン」はもちろんだが、ボールを後ろにそらさないブロッキング技術の高さを評価している。

 一躍全国区となった甲斐のポテンシャルを、侍ジャパン稲葉監督はいち早くマークしていた。2017年7月の就任以来掲げる東京五輪での金メダル獲得を目指す上で、必要なワンピースであると判断。期待の大きさは、これまでの編成からはっきりと分かる。

 「僕は3回ジャパンで(選手選考を)やりましたけど、『ぜひチーム編成に入れてくれ』と彼は全部招集している。やっぱり経験が一番ですから」

 甲斐を初めて侍ジャパンに招集したのは、17年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップ。レギュラーシーズンで育成出身捕手として初めて、ベストナインとゴールデングラブ賞に選出される活躍を見せると、24歳以下または入団3年以内が対象の同大会にオーバーエージ枠で呼んだ。その後も、18年3月に行われたオーストラリア代表との強化試合、11月の日米野球にも招集している。

 18年の日本シリーズでは6連続盗塁阻止の新記録を打ち立てた球界屈指の強肩について、稲葉監督の評価はこうだ。

 「やっぱり、ブロッキング。非常にうまい。そこがしっかりしていないと、ピッチャーは思いきり投げられない。武器のスローイングもあるので、相手が走りたくても走らせない。国際大会にとっては大きいこと。非常に魅力を感じている」

 千賀の「お化け」と称されるフォークを難なく捕球し、ワンバウンドでもそらさない技術は、特殊な変化をするボールを操る投手が多い侍ジャパンにおいて一層、重宝される。「ブロックは捕手として大事だし、負けたくない部分。そこを評価してもらえるのはありがたい」。肩に並ぶ武器を甲斐自身、誇りにしている。

 ただ、指揮官が「本番」までにさらなる成長を望んでいることも確かだ。甲斐は昨年、ホークスでは133試合に出場しながら、捕手としてフル出場したのは38試合にとどまっている。

 「終盤で代えられることが多く、やっぱりそこを任されるようにならないと、本当の一流のキャッチャーにはなっていかない」。稲葉監督はその思いから、昨秋の日米野球での起用法にメッセージを込めていた。

 捕手は甲斐とともに西武森、広島会沢の3人を招集し、計6試合で2試合ずつ先発で起用。だが、甲斐はベンチスタートだった3試合で終盤の守備から途中出場させた。「甲斐本人がどう感じたかはまだ分からないですけど、後ろの難しさを感じたと思うので、そこがつながっていけばいい」。東京五輪での金メダル獲得に向け、稲葉監督は甲斐の成長が不可欠だと感じている。 (鎌田真一郎)

=2019/01/04付 西日本スポーツ=

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