創成館4年ぶり3度目 昨秋神宮大会準V次こそ頂点へ

選抜大会出場が決まり、胴上げされる創成館の稙田監督
選抜大会出場が決まり、胴上げされる創成館の稙田監督
写真を見る

 校庭でフォークデュオのゆずの代表曲「栄光の架橋」を合唱する全校生徒の祝福を受け、創成館ナインは「日本一」を胸に刻み込んだ。昨秋の九州大会王者。その後の明治神宮大会では大阪桐蔭を撃破するなど決勝に進みながら逃した頂点を、春の甲子園で取りに行く。

 甲子園では夏に1勝しているが、春は未勝利。「背番号1を勝ち取り、まずは1勝」と自身にノルマを掲げるのは伊藤大和(2年)だ。「チーム内で投手の競争は激しい。質も高いし、数もいる。その中で自分の役割をしっかり果たせるようになりたい」

 稙田龍生監督(53)からは「1番を取ってほしい投手だ」と尻をたたかれてきた。投球フォームは変幻自在の右腕。スリークオーターと横手を状況に応じて使い分けながら、時には下手にもなる。このフォームと多彩な変化球で打者を幻惑するのが、伊藤の狙いだ。

 昨秋の公式戦で起用された投手は背番号1だった左腕川原陸(2年)や伊藤ら5人。「他にも1、2人、競争に入ってくる投手がいる」と稙田監督は明かす。この競争に勝ち抜かなければ、背番号1にたどり着けない。

 昨秋、伊藤は長崎県大会から背中に「19」を着け、九州大会決勝から「11」を背負った明治神宮大会決勝まで5戦連続で救援登板。「ピンチでしっかり抑えるのが自分の役割」と自覚する。だが、明徳義塾(高知)と決勝を争った神宮球場で、終盤にピンチをつくって「日本一」をつかみ損ねた。

 その悔しさが春の大舞台への原動力だ。「まずは1勝し、一戦一戦を勝ち抜いて、優勝を目指す。明徳義塾へ借りも返したい」。チームの栄光の架橋に。伊藤は大きく夢を膨らませる。 (安部裕視)

 ◆創成館高校 1962年、九州経営学園高校として長崎市内で創立した私立校。88年に現在の場所に移転し、現校名に改称。普通科とデザイン科。甲子園出場は春が今回で3度目、夏1度。著名な卒業生に総合格闘家の広田瑞人ら。生徒数は767人(女子345人)。長崎県諫早市貝津町621。奥田修史校長。

=2018/01/27付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]