東筑夏春連続出場 石田+林の二枚看板

20年ぶり3度目の選抜大会出場に沸く東筑の選手たち。悲願の春1勝を誓う
20年ぶり3度目の選抜大会出場に沸く東筑の選手たち。悲願の春1勝を誓う
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春の1勝を目指す東筑のエース石田と林(右)
春の1勝を目指す東筑のエース石田と林(右)
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 選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会が26日、大阪市内であり、九州地区は21世紀枠の伊万里(佐賀)を含めた5校が選ばれた。昨秋の九州大会4強の東筑(福岡)は20年ぶり3度目の出場で「春初勝利」を目指す。昨秋の九州王者で明治神宮大会準優勝の創成館(長崎)は全国制覇を目標に掲げた。昨秋の九州大会準優勝の富島、同4強の延岡学園は宮崎から52年ぶりの選抜ダブル出場となった。21世紀枠は伊万里、由利工(秋田)、膳所(滋賀)の3校が選ばれた。初出場は富島、伊万里、下関国際(山口)など10校。組み合わせ抽選会は3月16日に行われる。

■監督「自信持ち臨む」

 記録的な寒波で気温2度と冷え込んだ東筑のグラウンドに、選手の歓喜の声が響いた。1998年以来の選抜切符。「春は各地区代表が集まる大会。強豪ばかりなので自信を持って臨めるようにしたい」。20年前も指揮を執った青野浩彦監督(57)は気を引き締めた。

 「春こそ校歌を歌う」が全員の思いだ。昨夏は初戦で済美(愛媛)に4-10で大敗。「アルプスでたくさんの人に応援してもらったのに、校歌を歌えず申し訳なかった」。8回途中10失点だったエース石田旭昇(2年)は悔しさを口にする。

 3度目の出場で「春初勝利」を誓う今回は昨夏よりパワーアップ。特に投手陣は右横手の技巧派の石田に加え、右の本格派の林大毅(同)が急成長。青野監督も「林がいい投球をしている。石田だけに頼らなくてもよくなった」と目を細める。

 林は昨夏の甲子園ではスタンドにいた。右肘を剥離骨折していたためだ。「もし自分がベンチにいたら、投げさせてもらえたかも」。その悔しさも胸に成長し、公式戦初先発した昨秋の福岡大会決勝の筑陽学園戦では1失点完投勝利を挙げた。

 九州大会は準決勝の富島戦で救援登板。「やっと石田と競えるようになった」。林に同学年のエースへの競争心が芽生えた。石田が「東筑のエースは自分。それは譲れない」と言えば、林も「春は背番号1を目指したい」と負けてはいない。

 「春のエース」を目指して競い合う2人は、練習から大いに互いを意識している。「林が良くなり、どちらを投げさせようか考えるぐらい」。青野監督は競争心をあおることで、投手力のさらなる強化を図っている。

 福岡の公立校の夏春連続出場は56年夏、57年春出場の小倉以来、61年ぶりの快挙。横手の技巧派の石田、本格派の林というタイプの違う右の「二枚看板」が誕生し、石田頼みから脱することができた東筑が第90回の記念大会の主役を狙う。 (前田泰子)

    ◇      ◇

■石田“予習”怠らず 本大会と同じロージンバッグ使用

 2度目の大舞台へ石田は「予習」も怠らない。昨夏は甲子園で使ったロージンバッグの感触が合わず、6与四死球と制球を乱して10失点を喫した。「粉が細かくて普段使っているものと違ったようだ」と、青野監督は通常より価格が4倍という甲子園大会と同じロージンバッグを購入。慣れるために石田はブルペン投球で使用している。ボールも甲子園大会と同じメーカーのものを購入。「縫い目が浅くて曲がりが小さい」と、石田は着々と準備を進めている。

 ◆東筑高校 1898年、福岡県東筑尋常中学として創立した県立校。県内有数の進学校で1948年に現校名。普通科。甲子園出場は春が今回で3度目、夏は6度。野球部OBに仰木彬(元オリックス監督、故人)、高信二(広島ヘッドコーチ)ら。生徒数は956人(女子495人)。北九州市八幡西区東筑1の1の1。中島良博校長。

=2018/01/27付 西日本スポーツ=

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