元タカ戦士高校野球で初采配 鹿児島城西・佐々木監督、理想は高く全国制覇

選手に指示を出す鹿児島城西の佐々木監督(右)
選手に指示を出す鹿児島城西の佐々木監督(右)
写真を見る
練習試合後、選手に話をする佐々木監督(左から3人目)
練習試合後、選手に話をする佐々木監督(左から3人目)
写真を見る

 福岡ダイエーホークスの草創期を支えた名プレーヤーが高校野球の監督としてスタートを切った。1月に就任した鹿児島城西の佐々木誠監督(52)が10日、初めての対外試合に臨んだ。鹿児島県日置市の同校グラウンドで三池工(福岡)と加治木工(鹿児島)との練習試合を行い、1勝1敗でスタート。社会人野球や昨季まで務めた福岡ソフトバンク3軍でも指揮を執った佐々木監督が教え子とともに高校野球の頂点を目指していく。

 ■25日春の鹿児島大会が初公式戦

 「もっと踏み込んで。マン振りでいけ!」。現役時代、「メジャーに最も近い選手」と評された佐々木監督はベンチで、身振りを交えながら選手に指示を送った。鹿児島城西高の監督として臨んだ初めての対外試合。初戦の三池工に4-7で敗れ、2戦目の加治木工戦は5-1で快勝した。1勝1敗となったが「今日は勝ち負けより選手の能力を判断する材料だから」と結果は気にせず、練習試合では今後も全員にチャンスを与えていく。

 社会人野球のセガサミー、NTT西日本で指揮を執り、古巣のソフトバンクホークスでも3軍監督を務めるなど、プロとアマの両方で選手の育成を経験した。「高校野球や大学野球などで勉強したかった」と同校の監督オファーを快諾。高校生の指導は初めてだが「(野球に)興味を持たせることが面白い。興味を持ったら成長が目に見えて分かる」とその進化に驚かされることもある。

 その練習法はユニークだ。どんなコースの球にも対応できるようにとトランポリンで弾ませた球を打ったり、芯の部分が小さい細いバットを使うなど斬新な練習も取り入れた。「楽しくて練習時間があっという間に終わります」と山口颯馬主将(2年)ら選手のモチベーションも急上昇した。

 「高校野球の魅力を知りたい」という佐々木監督の目標はもちろん甲子園だ。「(同校初の)甲子園出場じゃなくてそこで優勝できるチームをつくりたい」と高い理想を追う。プロ出身の監督は九州でも増えてきた。今春は元プロの三浦正行監督が率いる延岡学園(宮崎)が選抜大会に出場する。「人は気にならない。自分がやることをやるだけ」。春の県大会2回戦(25日)の国分戦が初の公式戦。選手とともに甲子園への第一歩を踏み出す。 (前田泰子)

 ◆佐々木誠(ささき・まこと)1965年10月3日生まれ。岡山県倉敷市出身。水島工からドラフト6位で84年に南海に入団。走攻守そろった外野手として福岡ダイエー、西武、阪神で活躍し、01年に米独立リーグでプレーして引退。プロ16年間で1581試合に出場し1599安打。92年に首位打者、92年、94年に盗塁王。引退後はホークスなどでコーチ。06年から社会人野球のセガサミー、NTT西日本で監督を務め、15年から福岡ソフトバンクで3軍打撃コーチ。昨季は3軍監督を務めた。4月からは鹿児島城西高で体育を担当する。

=2018/03/11付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]