「球数制限」九州でも疑問の声 新潟県高野連が撤回方針

■「選手健康管理 チームの問題」

 新潟県高野連が今春の県大会で実施予定だった投手の1試合の投球数を制限するルールを撤回する方針を固めた。球数制限について、九州の高校野球関係者からは反対する声が強い。

■熊本西・横手監督「私立がますます有利に」

 選抜大会に出場する各校の監督からは、球数制限に疑問の声が上がった。九州勢唯一の公立校、熊本西の横手文彦監督は「ますます(複数の投手をそろえられる)私立校が有利になる。まず私立に勝つ可能性はなくなる」と私立との格差を心配する。

■筑陽学園・江口監督「待球作戦が増える」 明豊・川崎監督「なぜ野球だけが…」

 私立の指導者も不安を示す。筑陽学園(福岡)の江口祐司監督は「待球作戦が増える。高校野球が変わってしまう」と作戦面の変化を予想。大分の松尾篤監督は「将来のことを考えて故障を予防するのが指導者の役目。一律に制限するのではなく、選手が故障を訴えられる環境をつくることが大事」と健康管理はチーム内の問題と捉える。明豊(大分)の川崎絢平監督は「陸上など他のスポーツも故障は多いが制限などない。なぜ野球だけそんな話が出るのか」と疑問を投げ掛けた。トレーナーのベンチ入りや日程の緩和、ベンチ入り選手の増加など解決すべき問題は他にあるというのが現場の主な意見だ。

 あるプロ球団のスカウトは「肩、肘は消耗品。保護することは大事」と球数制限に理解を示した上で「試合でしか身に付かないこともあり、ギリギリの場面での力を見極めたい思いもある。100球で制限すると、それ以上投げるとパフォーマンスが落ちる恐れがある」と指摘する。

■福岡県高野連の加盟校、多数が反対

 福岡県高野連では球数制限について加盟校の指導者と選手にアンケートを取った。8割を回収した時点の集計で86%が反対。選手からは「高校生なので自分の体は自分で管理できる。指導者と相談して肘や肩を保護していく」という意見もあった。「みんな勝ちたくて厳しい練習に耐えている。勝ち負けに関係なく球数で交代しなければならない制度に反対意見が出るのは分かる」と野口敦弘理事長は語った。

=2019/03/17付 西日本スポーツ=

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