熊本西「45人」の全員野球 選抜初出場 堅守と機動力持ち味

熊本西高の野球部員とマネジャーたち
熊本西高の野球部員とマネジャーたち
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練習試合中に死球を受けて亡くなった仲間を悼み、バックネット裏に供えられた花束に手を合わせてから練習を始める部員たち
練習試合中に死球を受けて亡くなった仲間を悼み、バックネット裏に供えられた花束に手を合わせてから練習を始める部員たち
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 県勢初の21世紀枠で第91回選抜高校野球大会に出場する熊本西の合言葉は「全部員45人で戦う」。昨年11月の練習試合中に死球を受けて亡くなった当時2年の部員と、女子マネジャー5人を含めた45人による全員野球で1985年の夏を超える「甲子園2勝」を目指す。

 選手全員が地元中学の軟式野球部出身。照明施設が備わっているのはグラウンドの一部で恵まれた環境とはいえない。さらに平日の練習は2~3時間と決められており、効率的な練習を心掛けてきた。部にはネットの修理などをする「ネット管理班」や、「野球普及・地域活性化班」など13の班があり、近隣の児童生徒に野球を教えている。

 飛び抜けた選手がいない分、堅実な守備でリズムをつくり、機動力と集中打で得点を重ねる。夏の県大会は2年連続で1回戦負けしたものの、昨年8月に始動した新チームは昨秋の熊本大会で古豪熊本工を破るなどして準優勝。初出場の九州大会でも8強入りした。

 3年の霜上幸太郎投手はエースで主将と、チームの精神的支柱でもある。昨夏まで捕手だったが、中学以来の投手に転向。最速137キロの右腕はカーブ、スライダー、チェンジアップなど変化球も操る。昨秋は熊本大会1回戦から九州大会準々決勝まで全8試合に先発し、5完投勝利を上げた。今月12日に熊本市であった鎮西との練習試合にも先発し、失策も絡んで2回に7点を失ったが、その後は立ち直り完投。肩のスタミナに自信を見せる。チームも11ー7で逆転勝ちした。

 チームは元高校野球監督を講師に招き、メンタルトレーニングにも取り組んでいる。リブワーク藤崎台球場を甲子園球場に見立てて試合の予行演習もした。

 初戦の相手は昨年の準優勝校で強打の智弁和歌山。「どこのチームよりも勝つという強い気持ちを持つ」と霜上主将。横手文彦監督は「出るからには優勝を目指したい」と意気込む。

=2019/03/18付 西日本新聞朝刊=

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