「体操王者」挫折経て進化 NHK杯10連覇の内村選手 「今日は素直にうれしい」

内村航平選手(=4月29日撮影)
内村航平選手(=4月29日撮影)
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 20日に東京体育館で行われた体操のNHK杯で、長崎県諫早市出身の内村航平選手(29)=リンガーハット=が10連覇を達成した。ロンドン、リオデジャネイロと五輪2大会連続で男子個人総合を制した後、故障や不振で苦しんできた体操界のキングは「今日は素直にうれしい」と復活を果たした喜びを語った。

 昨年10月の世界選手権は左足首故障で途中棄権。国内外で続けた個人総合の連勝が40で止まり、先月の全日本選手権も3位で11連覇に失敗した。世代交代もささやかれる中で頂点に立ち、試合後のインタビューで「キング復活と言っていいですか」と問われると「アイ・ワズ・キング(私は王者だった)ですかね。1回負けているので」と巧みに切り返して笑った。

 故郷九州をはじめ、応援してくれる人には勝って当然だと思われてきた。「僕も人間なので負ける時もある。今日勝ったことでまたそう思われるかも」と苦笑しながら、自らの役割を自覚する。「負けたからこんな感情が生まれた。やっぱり勝つことで見ている人にいろいろ伝えられる。結果なくして伝えることはできないと思った」。日本が誇る美しい体操の伝道師として、王者はさらに自分を磨いていくつもりだ。

=2018/05/21付 西日本新聞朝刊=

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