高校バスケ、延岡学園の留学生選手が審判殴る 10針縫うけが、判定に不満か ネット上に動画拡散

 九州高校体育連盟(九州高体連)は17日、長崎県大村市で同日開かれた全九州高校バスケットボール大会で、延岡学園(宮崎)の選手(15)が男子準決勝でファウルを宣告した審判の顔を拳で殴り、けがを負わせる暴力行為があったと発表した。選手は失格処分、試合は没収試合となり、対戦相手の福岡大大濠の勝ちとなった。長崎県警大村署は傷害や暴行に当たる可能性もあるとして、選手や監督から事情を聴いた。

 大会を主管した長崎県高体連などによると、暴力行為をしたのは1年生の留学生。福岡大大濠に66-78でリードされていた試合終了40秒前、副審を務めてファウルを宣告した20代の男性審判に近づき、左顔面を1回殴った。審判は後頭部から後ろに倒れ、会場は騒然となった。病院に搬送され、口の中を10針程度縫ったという。

 この選手は途中出場後、3回続けてファウルを宣告されており、大会関係者は「副審の判定に不満で殴りかかったようだった」と話した。

 大村署によると、事情聴取の際、選手は署内で負傷した審判に直接謝罪した。審判は「(選手の)将来もあるし、バスケットボールを嫌いになってほしくない」という趣旨の言葉を掛け、被害届を出さない意向を示したという。

 延岡学園は全国総体など全国大会で優勝経験がある強豪校。5月の宮崎県大会で優勝し、8月の全国総体出場を決めている。九州高体連は全国高体連などに報告した。今後、処分を検討するとみられる。

 同校の佐々木博之教頭は「負傷した審判の方に、ただただ申し訳ないとの思い。できるだけ早く学校として直接謝罪したい」と話した。18日に記者会見を開く。

 暴行の場面は会場で撮影された動画がインターネット上に拡散。長崎県高体連の後藤慶太バスケットボール専門部長は報道陣の取材に「試合中の暴力行為は絶対にあってはならず大変遺憾だ」と語った。

 準決勝後に決勝が実施され、福岡第一が福岡大大濠を破って優勝した。

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教頭、全国総体出場「これから判断」

 延岡学園高の佐々木博之教頭は宮崎県延岡市の同校で取材に応じた。

 -学校としての再発防止策はあるか。

 「しっかりと他の留学生を交えて話をしなければならないと思っている。『暴力はいけない』とかは集会のたびに校長が話をしている」

 -全国総体の辞退は考えているか。

 「やったことが悪いというのは重々わかっているが、3年生はこのために頑張ってきた。いろいろな人の考えを聞いて判断したい」

 -留学生の処分や今後のサポートは。

 「処分といっても日本人の生徒なら停学もあるが、留学生は家に帰すわけにもいかない。しっかり考えていきたい」

 -過去に留学生が問題を起こしたことは。

 「2年前に県の大会で試合中に相手の選手がやってくることに頭にきて、肘で突いてけがをさせたことがあった。その後、本人が骨折してプレーできなくなって帰国した。今回の留学生は問題はなかった」

=2018/06/18付 西日本スポーツ=

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