6冠池江13レース目で大会新 「心折れそう」だった18歳の涙/アジア大会

50メートル自由形で優勝して6冠を達成、表彰式後に感極まる池江
50メートル自由形で優勝して6冠を達成、表彰式後に感極まる池江
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 ◆アジア大会 競泳女子50メートル自由形決勝(24日・ジャカルタ)

 最後まで主役は池江璃花子(ルネサンス)だった。女子50メートル自由形決勝は、21日の50メートル背泳ぎで世界新記録を出した劉湘(中国)との一騎打ちになった。「前半から行きすぎると後半きつくなるので、25メートルから加速する展開を描いた。息継ぎもしちゃ駄目だと思った」。残り約15メートルで前に出て、0秒07差の24秒53で日本勢の1大会史上初となる6冠。「負けたくないという意地を見せられた」と涙を拭った。

 今大会13レース目。今月のパンパシフィック選手権と合わせて25レース目で大会記録を0秒34も更新し「緊張はしたけど(今大会で)一番疲れがなかった」と言ってのけた。疲れのピークは100メートルバタフライを制した21日と、400メートル混合メドレーリレーの22日。「心が折れそうになった。体がきついのはみんな一緒で、最後は気持ちの問題だった」と振り返る。

 18歳の心を奮い立たせたのは、積み重ねた金メダルと会場で応援した親や指導者たちの姿だ。昨年の世界選手権で1度も表彰台に上がれず、失意に陥った時に励ましてくれた。「そういう方々の顔を見たら安心して…」と涙の理由を語った。

 6冠のうち個人4種目で大会新。前回MVPだった萩野公介の4冠も超えた。目標のMVPは今回制定されない見通しだが、国外メディアからも質問攻めに遭うなど爪痕を残した。

 「6冠はできると思っていなかったけど、まだアジアなので。どう(来年の)世界選手権や(2年後の)東京五輪につなげられるか」。9月の福井国体にも出場する意向。泳ぐたびに強くなるヒロインは、東京で何種目のメダルを狙うのか。(末継智章)

=2018/08/25 西日本スポーツ=

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