負けられない九州ダービー アビスパVSトリニータ

山口戦でゴールを決め喜ぶ松田
山口戦でゴールを決め喜ぶ松田
写真を見る
今季レギュラー定着を果たした大分・GK上福元(21)
今季レギュラー定着を果たした大分・GK上福元(21)
写真を見る

 J1昇格へ、この九州ダービーは落とせない! 残り6節のJ2で、自動昇格圏の2位を守るアビスパ福岡と9位の大分トリニータが14日、大分市の大分銀行ドームで戦う。午後2時キックオフ。4連勝を狙う福岡は前節に負傷で途中交代したFWの松田力(26)がゴール宣言。J1昇格プレーオフ(PO)圏内の6位徳島と勝ち点1差の大分はアウェーの開幕戦に続く白星で、PO圏内への浮上を狙う。GKの上福元直人(27)は攻撃の“起点”にもなる活躍を誓った。 (向吉三郎)

 ■先発へアピール

 大分戦を見据えた練習を本格的に再開した10日、松田の姿はグラウンドにあった。前節の横浜FC戦の後半、接触プレーで左足首を痛めて途中交代。井原監督は「痛みはあるようだけど」と明かしたが、本人は「全く問題ない」と強調した。

 横浜FC戦は、代わった石津の1ゴール1アシストの大活躍で逆転勝ちし、3位長崎とは勝ち点3差。松田は「大事なところで3連勝した。勝ち続けないといけないですから」と話すと、改めて3試合連続スタメン出場をアピールした。

 自動昇格への思い、激しい定位置争いへの危機感。もう一つ、絶対に出たい理由が松田にはあった。「大銀(ドーム)に帰って試合ができるのはうれしい」。大分はびわこ成蹊スポーツ大4年時に特別指定選手の受け入れ先だったからだ。

 当時J1だった大分で4得点を挙げて自信をつけた。正式にプロ入りしたクラブではないが、今季15得点でチーム得点王の後藤をはじめ、上福元や松本ら現在の主力とともに汗を流した大分を、松田は愛情を込めて「古巣」と呼ぶ。

 ホームで迎え撃った開幕戦はスタメン出場したが、自身は無得点でチームも敗れた。「後藤の成長はすごい。彼のチームになっている。止めなければいけない」。そして「ゴールを決めたいですね」と続けた。恩返しのゴールで、かつてのチームメートとサポーターに成長を示す。

 ■PO圏内突入へ 勝ち点1差9位

 PO圏内に再突入する。勝ち点1差で4チームが6位を争う大混戦。大分のGK上福元は「キーパーからしっかりトライして得点につなげたい」と、絶対欲しい勝ち点3に向け、攻撃でも貢献することを誓う。最後尾からパスをつないで速攻を仕掛けるのが大分のスタイル。GKにも相手の嫌がるスペースにボールを出す役割が求められる。

 足元の技術が高い上福元は開幕3戦目から34試合連続出場中。プロ初のレギュラー定着の裏には、プロ野球・福岡ソフトバンクの右腕岩崎翔の存在があった。「あいつが刺激になっています」。今季パ・リーグの最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した岩崎は千葉・市船橋高のクラスメート。「休み時間もずっと一緒にいる感じでした」。上福元は順大を経て、同じプロとして九州で岩崎と再会。オフには自主トレをともにする。

 「競技は違うけど集中力や忍耐力など見習うところは多い。負けないようにしたい」。岩崎が球団記録を塗り替える72試合目の登板を果たした9月末の試合など、たびたびヤフオクドームで観戦。岩崎も大分のホームを訪れ、応援している。

 片野坂監督は「強い福岡にこれまで積み重ねたサッカーをどれだけ出せるか」と正念場の戦いを見据えた。「したたかに戦う相手に、自分たちのスタイルでぶつかりたい」と上福元。J1昇格を果たし、友に続いてブレークする。

=2017/10/14付 西日本スポーツ=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ソフトバンクホークス選手の写真販売中!

西日本新聞のイチオシ [PR]