J1大分、アジア王者撃破 開幕男・藤本、敵地で2ゴール

後半24分、勝ち越しゴールを決める大分・藤本
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サポーターにあいさつする大分・藤本(中央)
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藤本の1点目
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藤本の2点目
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 ◆明治安田生命J1第1節 鹿島1-2大分(23日・カシマスタジアム)

 6年ぶりJ1の大分トリニータはアウェーで開幕を迎え、昨季アジア王者の鹿島に2―1で勝った。藤本憲明(29)がJ1初得点を含む先制、勝ち越しの2ゴール。クラブは2008年以来となるJ1開幕戦での白星を飾った。

■片野坂監督「自信になる」

 苦労人が鮮烈な一撃でアジア王者を打ち砕いた。同点の後半24分。藤本がオナイウのスルーパスに反応して抜けだし、右足で勝ち越し弾を決めた。「いいボールが来たので、しっかり落ち着いて決められた」。大分にJ1で11年ぶりの開幕戦勝利をもたらし、敵地を沈黙させたストライカーは胸を張った。

 前半18分には、ゴール前で味方がつないだパスに左足を振り抜いた。先制点は自身のJ1初出場初ゴール。「最初のシュートを外した後、得点のにおいがすると感じていた」。嗅覚が確かなことを2得点で証明した。

 J3鹿児島での2017年(3月11日・藤枝戦)、当時J2の大分での18年(2月25日・栃木戦)、そしてJ1の今年の3年連続、カテゴリーを一つずつ上がっての開幕戦でゴール。しかも日本フットボールリーグ(JFL)の佐川印刷京都時代に14年開幕戦(3月16日・FCマルヤス岡崎戦)でも決め、4カテゴリーで開幕弾。珍記録に「なぜか取ってしまうんで」と笑った。

 青森山田高ではサイドバック。佐川印刷(当時)時代は、午前中に練習、午後は本の梱包(こんぽう)作業などを続けながら、Jでのプレーを諦めなかった。アマ時代に結婚し、3人の子どもを育てる藤本は、J1で戦う夢をかなえた喜びをピッチで体現した。

 「やっとここまで来たという思い。J3やJFLでプレーする選手の目標になれば」。J3得点王の実績を持つたたき上げが、同じようにJ3からはい上がったチームを救った。片野坂監督も「藤本は落ち着いて決めてくれた。6年ぶりのJ1で、堅守の鹿島から2点取れたことは自信になる」とうなずいた。

 前回J1リーグ戦白星発進をした08年、大分はヤマザキナビスコ・カップ(現YBCルヴァン・カップ)を制した。次戦は同じ昇格組の松本とホーム開幕戦。「次の開幕でも決めたい」。藤本は再び“開幕弾”に照準を合わせた。 (松田達也)

◆藤本憲明(ふじもと・のりあき)

 1989年8月19日生まれ。大阪府出身。青森山田高。近大を経てJFLの佐川印刷(後の佐川印刷京都、SP京都FC)へ、2016年に鹿児島に移籍し、同年から2年連続J3得点王。18年に大分へ。175センチ、69キロ。

=2019/02/24付 西日本スポーツ=

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