吉田麻也選手、先輩の助言を糧に 全力プレーで歓喜の雪辱 W杯コロンビア戦

竹内彬選手
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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で1次リーグH組の日本は19日、コロンビアとの初戦に臨んだ。2014年ブラジル大会では1-4で大敗した相手との再戦は、2大会連続出場のDF吉田麻也選手(29)=長崎市出身=にとって、先輩への「恩返し」の舞台でもあった。

 1次リーグで敗退した4年前。傷心で帰国した吉田選手は成田空港から長崎の実家ではなく、千葉県内の知人宅へ向かった。「人にW杯のことを聞かれるのがしんどくて。気持ちを察してくれる先輩とゆっくりしたかった」。J1名古屋時代にチームメートだった竹内彬選手(35)は、W杯のことは一切話題にすることなく迎えてくれた。

 現在はJ2大分で主将を務める竹内選手は、07年に名古屋のトップチームに昇格した吉田選手と同じセンターバックとして競い合った間柄。「(吉田)麻也は若いころからプロ意識が高く、年上にも積極的に助言を求めていた」。08年3月のJ1浦和戦では同時に先発し、強豪を無失点に抑えて脚光を浴びた。

 吉田選手が10年1月にオランダ1部のクラブへ移籍した後も関係は続いた。日本代表の試合でクリアミスを犯して失点すると、竹内選手は「それじゃ評価されないぞ」と一喝。「(自分との)実績の差は大きいが、彼は他人から吸収する姿勢がある」と気付いた点は遠慮なく指摘してきた。

 12年夏から在籍する英プレミアリーグ・サウサンプトンでも主力となり、日本代表でも守備の要の吉田選手は「キャリアを積むほど、アドバイスしてくれる人が少なくなった。竹内さんは貴重な存在」と話す。先輩への感謝を込めた全力プレーを繰り広げ、コロンビアに雪辱。大きな勝ち点3で日本中を歓喜させた。 (サランスク末継智章)

=2018/06/20付 西日本新聞朝刊=

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