届かなかった8強 10年南ア大会でPK失敗…駒野の今と、西野ジャパンに託す思い

6月30日の町田戦でプレーするJ2福岡の駒野選手
6月30日の町田戦でプレーするJ2福岡の駒野選手
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2010年大会のPK戦でパラグアイに敗れ、涙し引き揚げる駒野選手(左)と松井選手(共同)
2010年大会のPK戦でパラグアイに敗れ、涙し引き揚げる駒野選手(左)と松井選手(共同)
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 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、3日未明(日本時間)のベルギーとの決勝トーナメント(T)1回戦に臨む日本を特別な感情で見守るのが、J2福岡の駒野友一選手(36)だ。2010年大会のパラグアイとの決勝T1回戦で、0-0からのPK戦での失敗がチームの敗退に直結したからだ。

 当時の日本代表で、駒野選手のPKのうまさには定評があった。ただ、初の8強入りの重圧がかかる試合で、DFとして120分も猛攻をしのいだ消耗もあった。3人目で蹴ったボールはバーを直撃。両チーム唯一の失敗となり、「あれを決めていれば(8強に)上がれたと思う」と話す。

 試合後、チームの支柱だったGK川口能活選手(42)に「120分間のプレーは素晴らしかった。PKは運。胸を張って帰ろう」と声を掛けられた。号泣した駒野選手も涙をふいて「この失敗としっかり付き合っていく。そこは忘れてはいけない」と胸に刻んだ。

 だからこそ日本代表、W杯への思いは強い。「失敗を同じ舞台で(返す)」と誓い、キックの精度を高めてきた。ロシア大会への出場はかなわなかったが、36歳の現在も進化を続け、昨季はJ1昇格プレーオフ決勝まで進んだ福岡で39試合に出場。今季も14試合でピッチに立っている。

 02、10年と日本が2度敗れた決勝Tの1回戦に臨む日本について、駒野選手は「自分たちのやろうとしていることができている」と評価する。その上で「強いベルギーを日本の組織力で抑えて、ベスト16の壁を破ってほしい」と初の8強入りを心待ちにした。 (ロストフナドヌー末継智章、向吉三郎)

2018/07/02付 西日本新聞朝刊

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