独自の防災マップを作成 溶岩ドーム崩落に備え島原市安中地区 町内会別に避難所

 雲仙・普賢岳の噴火に伴う火砕流や土石流で大きな被害を受けた島原市安中地区は、終息宣言後の新しい脅威となっている溶岩ドーム(平成新山)の崩落に備え、独自の防災マップを作った。普賢岳災害を教訓に町内会ごとに決めた避難所や詳細な避難ルートが示され、ともすれば薄れがちになる住民の防災意識の向上にも役立ててもらう。

 同市は2016年に防災避難マップを作成し、約2万の全世帯に配布。溶岩ドーム崩壊で危険が予想される区域や避難所を明示した。市全域の地図と、大きな被害が見込まれる同地区の地図を掲載しているが、広域図で住民の詳しい避難経路は分かりにくかった。

 このため安中地区連絡協議会(阿南達也会長、33町内会)が独自のマップ作りを発案。市と国土交通省雲仙復興事務所も協力し、住民が地域の危険箇所を点検するワークショップなどを重ね、町内会ごとに避難所や避難ルート、避難時の取り決めを1年がかりで策定、マップに盛り込んだ。

 防災マップはA2判(ほぼ新聞紙1ページの大きさ)。33町内会を細かくカバーするため、同地区を9地域に分けてそれぞれのマップを印刷、8月中に約2700世帯に配布する。

 阿南会長は「27年前の大被害を二度と起こさないために作った。安中を安全に暮らせる町にしていきたい」。市は「マップは出発点。防災訓練や対策に生かしてほしい」(市民安全課)と期待している。

=2018/08/22付 西日本新聞朝刊=

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