第48回衆院選2017

突然の同日選、選管大わらわ 雲仙は市議選前倒し 平戸は市長、市議選

 突然の解散総選挙が近づき、議員選挙などを予定していた県内の選挙管理委員会が多忙を極めている。雲仙市選管は、10月29日の予定だった市議選の投開票を衆院選と同じ同22日に急きょ前倒しし、選挙業務の要員や物品の見直しが迫られている。平戸市も市長選と市議選が衆院選と重なり、不測の事態が発生。両選管は「険しい日程だが、公正な選挙のため失敗は許されない」と気を引き締める。

 雲仙市選管は解散報道を受け、今月21日、経費節減や投票率向上のため「同日選」に変更。衆院選は10月10日公示、同22日投開票とみられ、市議選は1週間前倒しの同15日告示、同22日投開票となる。

 懸念するのは人繰り。選管は市議選の投開票業務に市職員約130人で臨む予定だったが、衆院選は小選挙区、比例代表、国民審査と投票用紙が3種類あり、開票時の作業量も市議選のみの場合から増えるため、増員する方針。22日出勤の可否を市職員に再調査し、態勢の再構築も必要となっている。

 午後6時としていた投票の締め切りも、衆院選に合わせて午後8時とせざるを得ない。市選管は「できれば同時並行で両選挙の開票をしたい」が、十分な職員数を確保できなければ衆院選の開票を優先し、市議選の作業に遅れが出る恐れもある。

 影響は告示日に立候補者に渡す「七つ道具」にも。いずれも準備済みだったが、運動員らが着ける腕章や演説時ののぼり旗など五つには、投開票日が従来の29日と印刷されている。作り直しは間に合わないため「22日」と記した布を貼るなど手作業で修正する。

 市長選・市議選(15日告示)の投開票日が衆院選と重なった平戸市選管は、投票用紙の色も悩みの種だ。用紙は投票所で担当者が有権者に渡す際や投票のミスを防ぐため色違いで、今回は5種類となる。だが選管が市長選向けに準備している印刷済みの用紙と、小選挙区の用紙の色が同じピンク色となってしまった。市長選は無投票の公算もあるが、選管は「(市長選が選挙戦となり)もし誤配布すると大変なことになる。職員に徹底させたい」。作業量増とミス防止のため、投開票日は約100人増の約300人態勢で臨む。

 立候補予定者も慌ただしい。選挙カーのレンタル予約を前倒しした雲仙市議選のある新人は「準備期間が短くなり、後援会体制を固めきれないかもしれない」。両市議選の候補予定者の中には、先に選挙戦が始まる衆院選候補の応援に呼ばれ、選挙ポスターを貼ったりビラを配ったりする予定の人も。ある現職は「もともと人手が少ない自分の陣営から、衆院選に何人も駆り出されてしまう」と漏らしていた。

=2017/09/28付 西日本新聞朝刊=

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