【第3部】「当事者」はすぐそばにいる 胸の奥に押し込んだ願いに応えられる新しい時代を 社会連載 4/26 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❽】今年2月。母(52)の話をもう一度聞くために、地元に向かった。私の足取りは重かった。...
【第3部】「簡単に消費しないでほしい」身を削って部落問題伝える... 社会連載 4/25 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❼】被差別部落出身者として、どう書き、何を伝えるのか。考えるために部落問題の専門誌を読んでいると、ある一文が目に留まった。「簡単に当...
【第3部】「知らないのは、あなたたち家族だけ」故郷で告げられた... 社会連載 4/24 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❻】「実は、言いづらいんだけど…。西田君の家は穢多(えた)御殿って呼ばれていた」中国地方の故郷で話を聞いた秀子さん(67)=仮名=は...
【第3部】「その気持ち、分かります」明かした体験、託した思い 社会連載 4/23 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❺】一番に会って謝りたい人がいた。名前はよく覚えていないし、連絡先も分からない。故郷の住宅地図を取り寄せ、記憶にある場所をたどる。「...
【第3部】「故郷に誇りを」20年前反発した体験談には続きがあった 社会連載 4/22 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❹】私が被差別部落出身であることから「逃げる」きっかけになったのは、小学校高学年の頃、地区学習会で聞いた結婚差別の体験談だった。怖く...
【第3部】 「あんなひどいことはない」…「立場宣言」に紅潮した... 社会連載 4/21 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❸】自分のルーツをたどろうと決めた時、一番に相談した姉(31)は「おばあちゃんに話を聞いてみたら?」と言った。母方の祖母(78)も被...
【第3部】「交際が深まる前に告白」 消えることのない不安 社会連載 4/20 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❷】待ち合わせた居酒屋に向かう懐かしい町並みに、雪が舞っていた。故郷に帰った昨年末。10年ぶりに会った幼なじみの隼人(27)=仮名=...
【第3部】関係ない昔話じゃなかった…「ヤバい」原体験、そして転機 社会連載 4/19 6:00 【記者28歳「私は部落から逃げてきた」❶】その人の涙は私(28)の心を揺さぶった。そして、一番深いところに隠していたものをえぐった。西日本新聞社に入社し、初任地が長崎だっ...