長崎発・戦後75年「軍都の幻影」
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「長崎発・戦後75年「軍都の幻影」」

第21航空廠(しょう)が開設され、軍都と呼ばれた長崎県大村市。その歴史を後世に残そうとした男性の姿を追い、記憶をたどった。

2020 5/29 15:50
長崎

「たくさんの人間が死んだ」軍需工場の歴史伝えた男性…執念の源は

「作品を描くまでは航空廠を知らなかった」と語る森川さん

 太平洋戦争の開戦直前から終戦までの4年間、大村市に存在した航空機製造の軍需工場「第21海軍航空廠(しょう)」。その歴史を後世に伝えようとした航空廠の慰霊塔奉賛会会長、神近義光さん=昨年11月に94歳で死去=の、執念ともいえる熱意の源は何だったのか。

2020 5/29 15:40
長崎

「美談にしてはいけない」送り出された10代の特攻隊

特攻隊員の献金で作られ、第21航空厰の学徒が締めていたという「神風鉢巻」。当時の軍需省航空兵器総局長官が揮毫(きごう)している

 山口恭央(やすひさ)さん(87)=大村市=は子どもの頃、近所の農家で休暇を過ごしていた飛行兵たちの姿が忘れられない。 戦況が悪化した1945年春だった。

2020 5/29 15:30
長崎

「地獄とはこんなものか」不気味なサイレン…航空廠を狙った爆撃

第21海軍航空廠の殉職者を祭る慰霊塔

 戦時中、旧海軍共済病院などがあった大村市松並2丁目の公園。防空壕(ごう)跡を利用した丘の頂部に、白い慰霊塔が立つ。

2020 5/29 15:20
長崎

なぜ?第21航空廠の従事者数、食い違う数

大村市の軍都としての歴史を紹介している近代資料室

 海軍技術大尉の外套(がいとう)、航空機の性能を細かく記録したノート、ガスマスク、ゲートル、鉄かぶと…ガラスケースに展示された品々が軍都の歴史を物語る。 大村市本町、商店街の一角にある交流施設「プラットおおむら」5階の「近代資料室」。

2020 5/29 15:10
長崎

「航空廠の魂が宿っている」クスノキの伐採拒んだ男性

第21航空廠の表門から本部まで貫いたかつての通りを走る市道。神近さんはクスノキの伐採に反対した=大村市古賀島町

 路面に樹影を落とす並木が、商業施設やマンションが並ぶ街の風景で存在感を放っていた。 大村市中央部を東西に走る片側2車線の市道沿いに並ぶ、11本のクスノキ。

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