コーナー

「書評(九州の本)」

西日本新聞に掲載された、九州関連の本の書評をお届けします。

2019 12/7 14:38
読書

『五代目圓楽と「星の王子さま」』 三遊亭栄楽 著 (彩流社・2200円)

『五代目圓楽と「星の王子さま」』三遊亭栄楽 著(彩流社・2200円)

 5代目三遊亭圓楽(1933~2009)といえば、「笑点」の司会でお茶の間にもなじみの落語家。福岡県出身の著者は高校生のとき、たまたまテレビで見た圓楽の「阿武松」にくぎ付けとなり、大学で神職の資格を得た後、入門。

2019 12/7 14:33
読書

『波濤とともに 五高の外国人教師たち』 小山紘 著 (論創社・3080円)

 九州の最高学府として明治20(1887)年に創設された五高(熊本市)の教壇に立った外国人教師に焦点を当てた異色の旧制高校史。著者は『五高その世界』などの著作がある元西日本新聞記者。

2019 11/30 13:09
読書

『日常にひそむうつくしい数学』 冨島佑允 著 (朝日新聞出版・1650円)

 4次元、フィボナッチ数、オイラーの等式……。何か面白そうだが、意味はさっぱり分からない。

2019 11/30 13:07
読書

『鎮魂 ハルの生涯』 古川貞二郎 著 (文芸春秋企画出版部・1650円)

『鎮魂 ハルの生涯』 古川貞二郎 著 (文芸春秋企画出版部・1650円)

 佐賀県出身で85歳の元内閣官房副長官が執筆した初の自伝的小説。脊振山系に抱かれた郷里の山村に生まれ、明治・大正・昭和を生きた亡母を主役にした物語。

2019 11/30 13:04
読書

『私の沖縄ノート』 照屋佳男 著 (中央公論新社・1650円)

『私の沖縄ノート』 照屋佳男 著 (中央公論新社・1650円)

 著者は沖縄県出身で、D・H・ロレンスの翻訳などで知られる早稲田大名誉教授(英文学)。自身の記憶、母親が残した記録、関連資料をひもときながら、戦争前後の沖縄の姿を描き出す。

2019 11/23 15:03
読書

『移民労働者は定着する』 田村紀雄 著 (社会評論社・2530円)

『移民労働者は定着する』 田村紀雄 著 (社会評論社・2530円)

 太平洋戦争勃発当時、カナダの晩市(バンクーバー)にいた日系移民は内陸部に「追放」され苦難の生活を強いられるが、戦後はカナダ全土に分散したまま定着していく。本書は豊富な現地取材をもとに、当時、唯一の日系新聞『ニュー・カナディアン』で活躍したジャーナリスト・梅月高市(福岡県出身)の足跡を追いながら、日系人社会の変容や同紙が果たした役割を明らかにする。

2019 11/23 14:59
読書

『いのちき 松原農園だより』  まつばらまなぶ 著 (石風社・1320円)

『いのちき松原農園だより』 まつばらまなぶ 著 (石風社・1320円)

 28年間勤めていた九州大を辞め、2012年から郷里の宮崎県延岡市北浦町で新規就農した著者。妻や3人の子どもと力を合わせ、開放的な鶏舎でニワトリを平飼いする自然養鶏を中心に、米や麦、野菜を栽培して生計を立てる。

2019 11/23 14:56
読書

『私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術』 内山聖子 著 (新潮社・1430円)

 記念受験で運良く入社したテレビ朝日で配属されたのは、まったく苦手な秘書室。念願の制作現場に異動してからも失敗の連続だったという著者が強調するのは「成功体験ほど邪魔なものはない」。

2019 11/16 13:38
読書

『ものがたりで学ぶ 経済学入門 』 根井雅弘 著 (中央経済社・2530円)

『ものがたりで学ぶ経済学入門』 根井雅弘 著 (中央経済社・2530円)

 新聞を読み、デフレや格差などの経済現象に興味を持った高校3年生の経太君。たまたま知り合った経済学者の杉本先生が「うちの大学生より問題意識が高いのは素晴らしい!」と、貸してくれたのはマンキューが書いた米国の大学の教科書。

2019 11/16 13:35
読書

『橙書店にて 』 田尻久子 著 (晶文社・1815円)

『橙書店にて』 田尻久子 著 (晶文社・1815円)

 「カリスマ書店員の激オシ本」でもおなじみ、田尻久子さんのエッセー集第3弾。熊本市内にある著者の“城”「橙書店」に集う「濃いお客さん」たちをめぐるやりとりが印象深い。

2019 11/16 13:30
読書

『脳が若返る15の習慣』 飛松省三 著 (フォレスト出版・990円) 

 著者はヒトの脳の不思議に興味を持ち、長年脳派の研究に携わってきた九州大大学院教授。そんな専門家が自ら実施している脳の老化防止術を紹介する。

2019 11/9 13:58
読書

『産業界を生き抜くための技術力』 西田新一 著 (アグネ技術センター・1760円)

 しばしば、日本企業の強みとして「技術力の高さ」が挙げられる。では、「技術力」とは何か? 著者によると、技術力に正面から向き合った本は今までなかったという。

2019 11/9 13:56
読書

『出会い力』 源田壮亮 著 (廣済堂出版・1760円)

『出会い力』源田壮亮著(廣済堂出版・1760円)

 2000年2月、宮崎市の巨人軍キャンプ地。長嶋茂雄監督が現役引退以来26年ぶりに背番号「3」を披露した日、僕はその場にいた-著者はプロ野球との出合いをそう振り返る。

2019 11/9 13:54
読書

『日本の伝統楽器』 若林忠宏 著 (ミネルヴァ書房・2750円)

『日本の伝統楽器』若林忠宏著(ミネルヴァ書房・2750円)

 邦楽楽器の歴史から構造まで、実演者の立場から詳しく解説する。特に各楽器の縁起・由来については独壇場で、定説の多くを否定。

2019 11/2 13:56
読書

『不知火のほとりで 石牟礼道子終焉記』 米本浩二 著 (毎日新聞出版・1980円)

 昨年、90歳で亡くなった作家石牟礼道子さん。縁あって「密着取材」と「渾身介護」を続けた著者(毎日新聞記者)は病床で、自分でも気付かないまま「道子ォ、道子ォ」と絶叫していたという。

2019 11/2 13:55
読書

『南の島のよくカニ食う旧石器人』 藤田祐樹 著 (岩波書店・1430円) 

『南の島のよくカニ食う旧石器人』藤田祐樹著(岩波書店・1430円)

 日本の旧石器人といえば、穂先が石器のやりを手に大型獣を狩るイメージを抱きがちだが、沖縄島南部のサキタリ洞遺跡で暮らした人々はだいぶ様子が違ったようだ。貝製釣り針で魚を捕まえ、秋には旬のモクズガニを堪能していたことが分かっている。

2019 10/26 13:30
読書

『憲法九条は世界遺産』 古賀誠 著 (かもがわ出版・1100円)

 「憲法九条は世界遺産なのです。これはどんなことがあっても次の世代につないでいかねばならない」-著者は元自民党幹事長(福岡県選出、元衆院議員)。

2019 10/26 13:28
読書

『〔天狗倶楽部〕快傑伝』 横田順彌 著 (朝日新聞出版・1980円)

『〔天狗倶楽部〕快傑伝』 横田順彌 著 (朝日新聞出版・1980円)

 NHKの大河ドラマ「いだてん」で話題になった「天狗倶楽部」は戦前の破天荒な社交団体。スポーツはもちろん文学と美術に関係した人々が集まり、事実上の頭目は日本SF小説の祖と称される押川春浪だった。

2019 10/26 13:27
読書

『アートプロジェクトの可能性』 谷口文保 著 (九州大学出版会・7480円)

『アートプロジェクトの可能性』 谷口文保 著 (九州大学出版会・7480円)

 「越後妻有アートトリエンナーレ」をはじめ、今や地域活性化の処方箋として引っ張りだこのアートプロジェクト。本書はその定義を「地域に芸術を投げかける社会的活動」とし、歴史や意義、学校教育やコミュニティー形成、障害者福祉との関わりなどを多角的に論じている。

2019 10/19 13:38
読書

『昭和の記憶 旧満州に消えた父の姿を追って』 諸住昌弘 著 (梓書院・1430円)

『昭和の記憶旧満州に消えた父の姿を追って』諸住昌弘著(梓書院・1430円)

 旧満州で土木技師として働いていた父は現地召集され、終戦2日前に戦死。残された母子は終戦後1年以上たって内地に引き揚げ-この時代のファミリーヒストリーとしては珍しい話ではなかろう。

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