「映画の話題」 (2ページ目)
「映画の話題」に関するこれまで扱われたニュース一覧を最新順に掲載しています。
ワン・ビン監督の世界 市井の人々への愛情、そっとデジカメを構える
世界で脚光を集めるワン・ビン監督のドキュメンタリー映画「死霊魂」(3部8時間26分)が11月2、3日、福岡市のKBCシネマで公開される。1950年代後半から60年代初めにかけ、中国共産党の「反右派闘争」で多くの人々が再教育収容所に送られ飢餓などで亡くなった事件で、生存者たちの証言を掘り起こした。
『日本侠客伝 花と龍』健さん全盛期のホームゲーム、さあリベンジだ
昭和の大スター、高倉健は、かつて筑豊炭田の石炭を船が運んだ遠賀川沿いの福岡県中間市生まれ。「日本侠客(きょうかく)伝 花と龍」(1969年、マキノ雅弘監督)では、明治期、その石炭の集積・積み出し港として栄えた若松港(北九州市)で港湾労働者「ごんぞう」たちを率いた主人公、玉井金五郎を演じた。
「常に何本か題材を用意している」7年ぶり新作、青山真治監督に聞く
都会に住む現代女性の生きざまを、スター俳優との出会いというドラマチックな筋立てを通して描き出す劇映画「空に住む」(10月23日公開)。青山真治監督(北九州市門司区出身)に、7年ぶりの監督作となった今作と今後の映画作りについて聞いた。
青山真治監督7年ぶり新作『空に住む』 現代女性の浮遊する心描く
東京都心のタワーマンションに住み始めた出版社勤務の女性がスター俳優との出会いをきっかけに生き方を見つめ直す劇映画「空に住む」が10月23日、全国公開される。北九州市門司区出身の青山真治監督が放つ7年ぶりの新作だ。
『EUREKA ユリイカ』バスジャック被害者、ともに歩む再生の軌跡
北九州市出身の青山真治監督の初期作品で、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞などを受賞した「EUREKA ユリイカ」(2001年)。犯罪被害者たちがどう苦しみ、再生のきっかけをどうつかむのか、心の軌跡をたどる大作だ。
『男はつらいよ 寅次郎紙風船』秋月の「婚約」 恋が実る最大の好機
日本で最も愛された映画シリーズ「男はつらいよ」。全50作の中で、「フーテンの寅」こと車寅次郎(渥美清)が最も結婚に近づいたのが、第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」(1981年)ではなかろうか。
「スパイの妻」 戦時下の正義とは何か、蒼井優の確かな存在感
太平洋戦争の開戦前夜、国民の思想監視と統制、弾圧が強まる中、軍に関わる国家機密を偶然手に入れた夫妻の波乱の歩みを描く「スパイの妻〈劇場版〉」(黒沢清監督)が10月16日、全国公開される。主演の蒼井優(福岡県出身)が摘発の危機を背負いつつ夫を愛し、支える妻を確かな存在感で演じている。
『陸軍』(下)「不敗神話」巡る口論 忍ばせたか軍国への疑問符
プロ野球の福岡ソフトバンクホークスの必勝祈願でおなじみの筥崎宮(福岡市東区)が、戦時中の映画「陸軍」(1944年、木下恵介監督)に登場する。 日中戦争への暗雲垂れ込めてきた頃、日本軍に協力する鉄工所の奉仕団の若者たちが参拝し、日本の必勝を祈願する。
『陸軍』(上)息子の出征、福博の街を駆けだす「軍国の母」の真情
「陸軍」(1944年)のクライマックスは、出征兵として福岡市の中心街を行進する息子を、母親の高木わか(田中絹代)が追いかけて見送るシーンだ。 「(息子は)もう立派に天子様(天皇陛下)に差し上げたもんじゃけん」と周囲に言い、街頭の見送りはしないはずだった。
HKT豊永、小田、坂口「胸いっぱい」 「オール北九州映画」上映会
物語の舞台、撮影地、スタッフまで“オール北九州”で作り上げた映画「めぐり逢(あ)わせの法則」の上映会が20日、北九州市門司区の門司市民会館で開かれた。岩松茂監督のほか、出演したHKT48の豊永阿紀(20)、小田彩加(21)、坂口理子(26)の3メンバーも登壇、作品への思いを語った。
【Fの推し増し・前編】「これは夢なのか」北九州発映画で奮闘したHKT小田彩加
ロケも舞台もスタッフも北九州市にこだわった映画「めぐり逢(あ)わせの法則」(岩松茂監督)。HKT48の小田彩加(21)が、豊永阿紀(20)や坂口理子(26)とともに主要キャストを演じ、好演を見せている。
『狂い咲きサンダーロード』響くロック、バイクの爆走 根っこに山笠
主人公のジン(山田辰夫)は暴走とけんかがすなわち生きること、みたいな不良。やせて小さいのに突っ張りまくって、痛々しくて、目をそらしたくなるほどだ。
『君の膵臓をたべたい』正反対の2人、思い伝える福博であい橋
福岡市の中心街・天神と九州一の歓楽街・中洲を結び、那珂川をまたぐ歩道橋「福博であい橋」。かつての武士のまち・福岡と商人のまち・博多が出合い、つながるという意味がある。
ロケも舞台もスタッフも「正真正銘の北九州映画」第1弾完成 HKT主演
物語の舞台、撮影地、そしてスタッフまで“メイドイン北九州”の映画「めぐり逢(あ)わせの法則」が完成した。ロケ地として有名な北九州市だが、舞台設定となると東京など他都市になってしまう現状に、地元出身の映画監督岩松茂さん(61)や映像制作会社経営の久保慎司さん(58)らが立ち上がった。
富山市議会の不正追う映画「はりぼて」 政治家のうそ、笑う先の憤り
2016年から市議の政務活動費の不正請求が相次いで発覚し、半年余りで14人が辞職した富山市議会の不正問題を追及した富山県の民間放送局・チューリップテレビのドキュメンタリー映画「はりぼて」が9月から、九州各地のミニシアターで順次公開される。取材に当たった五百旗頭(いおきべ)幸男さんと砂沢智史さんが共同監督を務めている。
記録映画「もったいないキッチン」 食品ロスを問う欧州人、日本の旅
「食材救出人」の異名があるオーストリアの食料問題活動家、ダーヴィド・グロスさん(42)が、日本各地を旅して食品ロスの現場や廃棄食材を生かす試みを見て回るドキュメンタリー映画「もったいないキッチン」が全国公開されている。九州でも8月29日公開のKBCシネマ(福岡市)を皮切りに、各地で上映される。
筑豊舞台の井筒映画 九州人対象にオーディション 9月田川市で
映画「パッチギ!」などで知られる井筒和幸監督が福岡・筑豊地域をテーマにした映画(来夏公開予定)を製作することになり、出演者を募集している。9月5、6日に九州出身・在住者を主な対象としたオーディションを福岡県田川市で開く。
「海辺の映画館」 戦争とは何か、「敗戦少年」大林宣彦監督の遺言
少年時代に太平洋戦争の終戦を迎え、「敗戦少年」世代を自称した大林宣彦監督=今年4月死去、享年82=が戦争とは何か、ファンタジー仕立てで描き出す映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」が全国で公開中だ。映画をタイムマシンに見立て、時代をまたいで戦争をたどるエンターテインメントだ。
映画「日本人の忘れもの」フィリピン残留2世、老境に願う日本国籍取得
太平洋戦争下のフィリピンで、日本人の父親が日本軍の軍属に徴用されるなどして離れ離れとなった母子らが敗戦後、迫害を恐れて山奥に逃げ込み、身を隠すように生きてきた-。残留日本人2世に焦点を当てたドキュメンタリー映画「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」(小原浩靖監督)が8月、鹿児島市と大分県別府市のミニシアターで公開される。