DCの街角から
連載

「DCの街角から」

米国は、混乱が目立つ「トランプ時代」の真っただ中にある。自由、平等、多様性が誇りのはずの世界一の先進国はどこに向かうのか。DCと呼ばれる首都の街から見える米社会の今をつづる。

2019 11/9 17:00
国際

【DCの街角から】チャンピオンがいる街

大リーグのワールドシリーズを制したナショナルズの優勝パレード。街中がチームカラーの赤に染まった=2日、ワシントン

 「チャンピオンの街」-。ワシントンDCを今、こう呼んで胸を張る人たちがいる。

2019 10/26 17:00
国際

【DCの街角から】原爆論争のバランス

核の研究や開発が今も行われているロスアラモスの歴史博物館には来場者が感想を寄せるコーナーも。「核兵器の肯定より否定の意見が多い」(リドンドーさん)=4日、ニューメキシコ州

 「見学者が多くて驚いた。 1945年7月、史上初の核実験が行われた西部ニューメキシコ州。

2019 10/12 17:00
国際

【DCの街角から】米国人は危機に強い?

出発直前に遅延の案内が出たニューメキシコ州の空港。スタッフに詰め寄るような乗客はおらず、何事もなかったかのような静けさだった=6日

 米国内の出張で飛行機や列車のトラブルに出くわすのは日常茶飯事だ。1週間前に訪れたニューメキシコ州の空港では出発直前になって航空便に遅れが発生。

2019 9/28 17:00
国際

【DCの街角から】奴隷400年 差別は根深く

ワシントンの国立アフリカ系米国人歴史文化博物館では来館者が見学のため長い列をなしていた 

 英国の植民地だった時代の米国の地に、アフリカからの黒人奴隷が連れてこられて8月で400年を迎えたそうだ。 ワシントンにあるスミソニアン博物館群の一つで、そうした黒人差別の歴史などを紹介する「国立アフリカ系米国人歴史文化博物館」は開館から3年たった今も来場者であふれ、先日訪れた際も、涙をぬぐいながら見学する黒人を見掛けた。

2019 9/14 17:33
国際

【DCの街角から】リベラル派の“塩対応”

「トランプストロー」の購入を通じてトランプ氏支持を呼び掛ける陣営のホームページ

 「返事が来ないかもしれない」との予感は的中した。 先週、ワシントンで「トランプ大統領の再選阻止」を目指すリベラル派の若者の集まりがあり、そこで野党民主党のある有力な大統領候補を支援するグループと知り合った。

2019 8/24 17:00
国際

【DCの街角から】スクーターにイライラ

ワシントンに登場した電動ミニバイク「モペッド」。街なかにはシェア型の自転車やスクーター(写真奥)があふれている=18日

 ワシントンで車を運転していると、しばしば渋滞に巻き込まれる。ドライバーのマナーは良いとは言えず、後ろからよくクラクションを鳴らされ、いけないと思いつつ、つい鳴らし返すこともある。

2019 8/10 17:00
国際

【DCの街角から】草の根候補、じわり浮上

演説終了後、壇上で有権者と言葉を交わすウォーレン氏(赤い上着の女性)。会場には若い世代が目立ち、握手を求める列は夕暮れ時まで続いた=5月、バージニア州

 「来年の大統領選もトランプが勝つとやろ?」。先日、九州に一時帰国した際、友人たちがこう聞いてきた。

2019 7/27 17:00
国際

【DCの街角から】心優しき南部の人々

「バイブル・ベルト(聖書地帯)」と呼ばれる南部アラバマ州の高速道路沿いに立てられていた看板

 「教会に行かなければ悪魔に捕らえられるぞ!」。先月、人工妊娠中絶問題の取材で訪れた南部アラバマ州の高速道路沿いに、こう書かれた看板があった。

2019 7/13 17:00
国際

【DCの街角から】7月4日、つかの間の連帯

右手を上げ、米国への忠誠を誓う市民権宣誓式の出席者たち。イスラム教徒を含む51人が喜びに浸った=4日、バージニア州マウントバーノン

 「社会の分断が進んでいる」と毎度のように記事を書いては、うんざりさせられる米国での取材で、数百人が一体となって連帯感を示す姿を見たのは初めてだったかもしれない。独立記念日の祝日となる7月4日に開かれた、市民権を取得した人たちの宣誓式のことだ。

2019 6/22 17:00
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【DCの街角から】世界最強チームの苦悩

タイ戦に大勝した後、試合の合間にテレビ出演し、ワールドカップへの意気込みを語る米国女子代表選手たち(中央と右から2人目)=FOXテレビの画面から

 米国で盛んなスポーツと言えばアメリカンフットボールや野球、バスケットボールなどが定番だが、サッカー人気もすっかり定着したようだ。 週末にたまに体を動かしに行く公共の多目的グラウンドでは、よく子どもたちがサッカーをしている。

2019 6/8 17:00
国際

【DCの街角から】恐怖心を背に学ぶ「自由」

天安門事件30年の集会で壇上に立ち、闘争の継続を訴える王丹さん。王さんが期待を寄せる中国人の若者の姿はほとんどなかった

 30年前の6月4日に起きた中国・天安門事件の学生リーダーで米国に亡命した王丹さん(50)に先月、インタビューした。王さんは事件後、当局の指名手配名簿の筆頭に挙げられた人物。

2019 5/25 17:00
国際

【DCの街角から】「米国のニュースは見ない」

スティーブンソン町長(左)の自宅には当日の地方紙のほか、過去の新聞が多数保存されていた。「今の米メディアはトランプ大統領を題材にしたエンターテインメント色が強すぎる」と嘆いた=1日、ニュージャージー州ポールズボロ

 「天皇が交代したらしいね」。地方メディアの衰退で地域の情報が報じられない「ニュース砂漠」の特集で取り上げた東部ニュージャージー州の町長、スティーブンソンさん(59)が取材の途中、天皇の退位と即位の話を切り出した。

2019 5/11 17:00
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【DCの街角から】失業率は下がっているが…

「HIRING(求む)!」と求人の張り紙を掲示している店舗=5日、バージニア州アーリントン

 バージニア州にある自宅近くの飲食店や衣料品店で最近「従業員募集」の張り紙をよく見掛ける。米政府の発表によると、4月の失業率は3・6%という49年ぶりの低水準を記録し、求人件数も平均時給も上がっている。

2019 4/27 17:00
国際

【DCの街角から】「本命」はどこにいる?

中央のステージに立つオルーク氏の演説に聞き入る民主党支持者たち。大統領としての資質の有無を見極めようと、質問も多く飛び交った=17日、南部バージニア州

 来年11月の米大統領選まで1年半。再選をにらむトランプ大統領に対し、政権奪還が悲願の野党民主党は世論調査で1番人気のバイデン前副大統領が出馬表明し、候補者が20人に達した。

2019 4/13 17:00
国際

【DCの街角から】中国が脅威でなくなる日は

ポトマック川沿いでは満開の桜の下、多くの市民や観光客が散策を楽しんだ=今月上旬

 ワシントンの春は、今年も満開の桜を祝う華やいだ雰囲気に包まれた。1912年に日本から寄贈されたのを始まりに今も3千本以上の桜が並ぶポトマック川沿いは平日も大にぎわい。

2019 3/23 17:00
国際

【DCの街角から】秘めた怒りの矛先は

ニュージーランドで起きた銃乱射事件の犠牲者の名前が記された紙をスマートフォンのライトで照らし、追悼する市民たち=16日夜、バージニア州フォールズチャーチ

 ニュージーランドのモスクで発生した銃乱射事件の翌日の土曜夜、自宅近くのモスクを訪れた。犠牲者追悼の集いがあるとネット上に情報が流れていた。

2019 3/9 17:00
国際

【DCの街角から】米朝首脳会談は「失敗」?

ベトナム政府が開設した米朝首脳会談のプレスセンター。黄色い線で囲われた一角が急きょ、ホワイトハウスのプレスセンターとして使用されることに=2月26日夕、ベトナム・ハノイ

 始まる前から準備不足は明らかだった。2月27、28日にベトナム・ハノイで開かれた2度目の米朝首脳会談だ。

2019 2/23 17:00
国際

【DCの街角から】「トランプ流」に慣れ?

米連邦政府機関が一部閉鎖中だった1月10日、ホワイトハウス周辺で開かれた抗議集会。トランプ大統領批判が渦巻いたが、それでも世論調査の平均支持率が4割を切ることはなかった

 今月初め、米連邦政府の中堅職員と昼食を共にした。その頃は、メキシコ国境の壁建設問題を巡るトランプ政権と野党民主党の対立により、政府機関の一部が再び閉鎖されるかどうか、見通しが立たない状況だった。

2019 2/9 17:00
国際

【DCの街角から】温暖化対策、春は遠く

春到来を予言するグラウンドホッグの「フィル」。この後、イベント関係者が「春近し」のお告げを代読した=2日、東部ペンシルベニア州

 「間もなく春が訪れる。美しい春になるだろう」 ワシントンから北西に車で約4時間のペンシルベニア州であったイベントで、こんな「お告げ」を聞いた大勢の観客から大歓声が上がった。

2019 1/26 17:10
国際

【DCの街角から】民泊サービス拡大の功罪

記者が南部の州で宿泊した民家

 日本ではなじみの薄いビジネスが、米国にはいろいろある。例えば配車サービス。

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