九電 九州考
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「九電 九州考」

地域に独占的に電気を供給し、九州経済に大きな力を振るってきた九州電力が、やらせ問題で揺れている。九電、そして九州は今後、どう変わるべきなのか考える連載。

2013 4/17 13:16
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原発の労働現場から(下) 請負構造 変革のとき

縄田和満教授

 ひとたび原発事故などとなれば、対応の矢面に立つ多くの現場の請負労働者に、電力会社は指揮命令もしなければ、労働者の身を守る直接の義務を負わない。それで本当に緊急事態に対応できるのか-。

2013 4/17 13:16
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原発の労働現場から(中) 危険作業 請負任せ

 原子力発電所の運営は危険性の高い作業を請負労働者に任せることで成り立っている。それは数字からも明らかだ。

2013 4/17 13:15
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原発の労働現場から(上) 事故時、危うい指揮

九州電力が実施した原子力事故の訓練。指揮命令ができない子会社社員と一体となって作業が行われていた=2012年10月、佐賀県玄海町の玄海原発(画像の一部を加工しています)

 原子力エネルギーを重要電源と位置付ける安倍政権は、原子力発電所の再稼働に意欲を示す。だが原発の課題は安全対策、重大事故時の避難の備え以外にも山積する。

2012 7/4 18:56
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【九電 九州考】(3)の2 独占体制に一刺し

 開設者不明の派手な黄色いホームページ(HP)=写真=が呼び掛ける。 「九州電力にNOを! やってみませんか? 電気料金の不払い」 補修作業の手順書不備によるトラブルで自動停止していた玄海原発(佐賀県玄海町)4号機の再稼働を九電が強行した11月上旬ごろ、このページは立ち上げられた。

2012 7/4 15:58
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【フクシマの教訓】(1)の1 原子力ムラ黙り込む 官邸、情報過疎地に

下村健一・内閣審議官は震災直後から、官邸などで目撃した出来事をノートにメモしていた。「批判されても…」は3月13日朝の記述(画像の一部を加工しています)

 少し黄ばんだB5判のノート。表紙に「[4]’11・3・11~ 大震災」とマジックで書き殴ってある。

2012 7/4 2:06
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【九電大解剖】(1)巨大企業 地域を左右 HTB再建にも関与

 九州電力のやらせメール問題が7月初旬に発覚してから半年が過ぎようとしている。問題の収拾を図るため、九電の真部利応(まなべとしお)社長は年度内の辞任を表明したが、けじめを求める市民の納得は依然として得られていない。

2012 7/4 2:04
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【九電大解剖】(2)力の源泉は電気料金 寄付金や福利厚生も上乗せ

 電力会社の「力の源泉」は、一定の利益が約束されている電気料金の算定方法にある。「総括原価方式」と呼ばれる仕組みで、必要経費に利益を上乗せした「総原価」と、料金収入が一致するように電気料金を決めることができるのだ。

2012 7/4 2:02
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【九電 九州考】(1)の1 やらせ後も「関係」不変

町内にさしかかる場所に立つ佐賀県玄海町の標識。「心 夢みる アトムの町」とある

 窓から唐津湾に浮かぶ島々の明かりが見える。 佐賀県唐津市の海沿い、唐津城近くにある武家屋敷風の老舗割烹(かっぽう)。

2012 7/4 1:41
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【九電 九州考】(2)の1 巨額寄付、元は電気料金

 熊本県苓北町の都呂々(とろろ)漁港。1個80トン級の無数の消波ブロックを海側に従えた巨大な防波堤が港を囲む。

2012 7/4 1:21
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【フクシマの教訓】(8)脱原発、増える負担誰が 国の未来 選択の「夏」

上は、九州電力が福岡県大牟田市に建設したメガソーラー。右は九電の瓜生道明社長。下は原発全停止で財務状況が厳しくなっている九電の本店(福岡市中央区)

 「このまま年度末までいけば、検討の必要がある」。15日、都内で記者会見した九州電力社長、瓜生(うりう)道明は電気料金の値上げについて問われ、初めて値上げの判断時期に言及した。

2012 7/4 1:21
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【フクシマの教訓】(7)欠けた防災・避難対応 もう国には頼らない

上は滋賀県が独自に実施した原発事故時の放射性物質の飛散予測。右は滋賀県の嘉田由紀子知事。下は長崎県などと九州電力の原子力安全協定の締結式

 「何言ってんねん」 12日夜、滋賀県知事の嘉田(かだ)由紀子は自宅で思わずテレビに突っ込んだ。 ニュース番組で、文部科学省の担当者が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報を提供する自治体の範囲について淡々と答えていた。

2012 7/4 1:20
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【フクシマの教訓】(6)どうなる「40年廃炉」 何もかも規制委任せ

老朽化が進んでいる玄海原発1号機。原発運転を「原則40年に限るべきだ」とする細野豪志原発事故担当相。下は原子力安全・保安院が開く高経年化の意見聴取会

 「40年の運転制限は必要だ」。15日朝、原発事故担当相、細野豪志は記者団に繰り返した。

2012 7/4 1:20
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【フクシマの教訓】(5)あふれ出す核のごみ サイクル政策岐路に

昨年12月、再処理工場を視察する民主党の馬淵澄夫議員。右は玄海原発の使用済み燃料プール。下は事故後の福島第1原発4号機の燃料プール(東京電力提供)

 真っ暗闇の中空に、燃料プールが見えた。 震災発生から丸3カ月となる昨年6月11日。

2012 7/4 1:20
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【フクシマの教訓】(4)先送りされた免震棟建設 備え途上の「政治判断」

右上は事故から約2週間後の福島第1原発の免震棟内(東京電力提供)。中央は四国電力伊方原発の免震棟。下は11日、伊方原発近くで座り込む市民ら

 事故時に現場での「指揮所」となる2階の緊急時対策所は窓がなく、大型のテーブルにモニターが並んでいた。地下に建物の揺れを和らげる免震装置を備え、震度7クラスの地震に耐えられるという。

2012 7/4 1:20
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【フクシマの教訓】(3)再稼働助言、ムラの専門家に 安全「お墨付き」は誰が

右上は佐賀県の古川康知事。左上は大飯原発3、4号機、下は福井県原子力安全専門委員会

 迷いのない表情だった。佐賀県知事の古川康は13日の定例記者会見で言い切った。

2012 7/4 1:16
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【フクシマの教訓】(2)の2 「公表」進言、採用されず パニック恐れ責任回避

左上は原子力研究開発機構の茅野政道氏

 放射性物質の拡散を予測するシステム・SPEEDIの結果が初めて公表されたのは2011年3月23日夜。震災発生から2週間近くたっていた。

2012 7/4 1:14
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【フクシマの教訓】(2)の1 SPEEDI中枢に届かず 拡散地域への避難生む

3月23日に福島第1原発事故後初めて原子力安全委員会が公表したSPEEDIによる放射性物質の予測分布図

 東京・霞が関の合同庁舎4号館6階、原子力安全委員会の一室。計算結果を見た瞬間、茅野(ちの)政道(57)は目を疑った。

2012 7/4 1:12
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【フクシマの教訓】(1)の2 「神話」崩壊たじろぐ 保安院すぐ現場放棄

(右から時計回りに)下村健一氏、寺坂信昭氏、班目春樹氏、菅直人氏

 首相官邸別棟で仮眠し始めて1時間ほど。「東京電力が撤退すると言っている」。

2012 7/4 1:08
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【問う語る】(5)の2 コスト意識徹底を 北九州商工会議所・利島康司会頭

 ▼としま・こうじ 1964年慶応大学法学部卒、同年安川電機製作所(現安川電機)入社。取締役ロボット事業部長などを経て、2004年社長。10年3月に会長に就き、同年11月から北九州商工会議所会頭。北九州市出身。70歳。

 東日本大震災直後の混乱から立ち直り、昨年から輸出企業を苦しめてきた歴史的円高も和らぎつつある。景気回復への期待も膨らむ今、産業活動の基盤となる電力供給に不安があることに不満を隠さない。

2012 7/4 1:08
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【問う語る】(5)の1 特権にあぐら「電力緩んでいる」 西日本シティ銀行・久保田勇夫頭取

 ▼くぼた・いさお 東大卒。1966年、大蔵省(財務省)入省。国際金融局次長などを歴任し、日米の為替交渉などを担った。国土事務次官、米投資会社会長などを経て、2006年から西日本シティ銀行頭取。福岡市出身。

 旧大蔵省で、国鉄(現JR)や電電公社(現NTT)の予算に携わった立場からみても、その特異性は際立つ。誰もが使う電気の供給を事実上、地域で独占。

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