風車
コーナー

「風車」

文化面のコラムです。

2022 1/10 17:30
文化

人は性善説

風車

 私は、人は性善説か性悪説かと問われれば、性悪説と答える。それはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」に影響を受けているからだ。

2021 12/17 17:30
文化

眠る獅子あり

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 11月6日、東京は築地本願寺で松田優作の三十三回忌が営まれた。 彼の初期は村川透監督作品に見るように、「最も危険な遊戯(ゆうぎ)」(1978年)「蘇(よみがえ)る金狼」(79年)「処刑遊戯」(同)「野獣死すべし」(80年)といった娯楽アクション物が多かった。

2021 11/9 17:30
文化

ヤマは小三治

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 55年前、18歳で上京した。徐々に東京の友もできてきたが、どうしても彼らに叶(かな)わないものがあった。

2021 11/8 17:30
文化

阿蘇の火口壁と噴煙

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 「阿蘇噴火」が報じられた朝、本紙・聞き書きシリーズ「阿蘇踏査の歩み」で、阿蘇が世界ジオパークに認定された瞬間に立ち会った感動の77回目を読んだところだった。巨大な灰黒色の噴煙が秋空を覆っていくテレビの映像が、聞き書きで語り尽くされる多彩な話題の背景になってくるような感覚にとらわれた。

2021 10/25 17:30
文化

中勘助「妹の死」

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 文章の神様と云えば志賀直哉であるが、私にとっては中勘助である。高校時代、中の「銀の匙(さじ)」を読んだとき、訥々(とつとつ)としながらもその優しい文体に憧れてしまった。

2021 10/22 17:30
文化

柳川のキリシタン

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 7月、91歳で「九州のキリシタン」を自費出版した現役大宰府史跡解説員の杢尾(もくお)幹雄氏。本に描かれた故地を巡る旅に数度同行させていただいた。

2021 9/16 17:30
文化

ひばり三十三回忌

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 幼い頃、私の生まれた田舎町に美空ひばりがやってきた。ひばりちゃんが来るというので、町中が浮足立っていた。

2021 8/6 17:30
文化

李麗仙、夜の味

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 54年前、18歳で上京した。東京は寂しい街だった。

2021 6/25 17:30
文化

「しーばーらーくー」

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 幼いころ、親戚の集まりがあると、伯父や親父(おやじ)や叔父貴たちは、宴もたけなわになると、箱膳を左に寄せて、中畳ににじり出て、ご祝儀を披露した。皆さん芸達者で、端唄小唄どどいつ、詩吟剣舞、最も多かったのが歌舞伎名場面の真似(まね)である。

2021 6/7 17:30
文化

「死」では残念

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 昭和20年代から30年代の日本映画は世界に冠たる力量を示していた。 小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男、今村昌平、今生の生きとし生ける人間たちの生き様(ざま)を描いてくれた。

2021 6/4 17:30
文化

中国の“新しい土地”

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 メモを取っていて、新疆ウイグル自治区の「疆」という漢字を書こうとした手が止まった。弓偏の中に「土」が入っていることに自信がなかったからだ。

2021 5/17 17:30
文化

生活圏から考える沖縄

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 1995年、米兵に強姦(ごうかん)された少女がいた。抗議集会は沖縄で開かれた。

2021 5/7 17:30
文化

久留島武彦と中津

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 私は中津の出身である。福沢諭吉も誇りであるが、日本のアンデルセンこと久留島武彦も誇りである。

2021 4/27 17:30
文化

「サザエさん」誕生75年

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 昨年は長谷川町子生誕100年イベントがにぎやかだったが、連載漫画「サザエさん」が産声を上げたのは75年前、昭和21年(1946)4月22日付夕刊フクニチだった。その後、掲載紙の変動もはさみながら昭和49年2月21日付朝日新聞まで6477回もつづいた。

2021 4/19 17:30
文化

青天の色

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 大河ドラマ「青天を衝(つ)け」はもうすぐ1万円札の顔となる渋沢栄一のお話である。彼は武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市)の庄屋に生まれた。

2021 4/5 17:30
文化

女の「いばり」

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 向田邦子さんが台湾での航空機事故で亡くなってからもう40年である。 向田はどこか空威張りのドジな男が好きだった。

2021 3/4 17:30
文化

「おちょやん」浪花千栄子 その半生に自分を恥じる

風車

 私が高校の頃だったか、母にこんな貧しい呑(の)み屋の子に生まれたくなかったと剣突を云うと、母が「これを読め」と持ってきた本が、浪花千栄子の著した「水のように」(六藝書房刊)だった。 NHK朝ドラ「おちょやん」のモデルである。

2021 3/1 17:30
文化

「クローン」に宿る千年前の精神

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 平山郁夫などの偽作の版画が大量に流通していることが発覚し、問題化した。職人による偽作らしいが、覚えのある腕を制御して有効に活(い)かせなかったのだろうか。

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