親と暮らせない子どもたち
連載

「親と暮らせない子どもたち」

虐待や貧困などさまざまな理由で親と暮らせない子どもたちがいる。傷ついた心と体をどう抱きしめ、育てるか。傷つけた親の心も―。目を凝らし、耳を澄ませば、私たち社会にできることが見えてくる。

2022 1/14 17:32
くらし社会

「また帰ってきたと?」兄がいると冗舌に みんなで「家族」になった

ユウキさんがサトルさんと一緒に選んだグラブ。スニーカー集めも「兄ちゃん」の影響だ。一つ一つ専用の箱に入れて飾っている(撮影・金田達依)

 里親やってみらん?-。福岡市のアイコさん(63)がママ友に誘われたのは55歳の時。

2022 1/7 17:32
くらし教育

「お母さん」と「ママ」の間で たくさん我慢してきた子やけん

ユウキさんの小学校の連絡帳。毎朝便を出すことが「どうしてそんな大切なの?」。日々のやりとりが細やかにつづられている(撮影・金田達依)(写真の一部を加工しています)

 毎週月曜日の夜。福岡市のアイコさん(63)は整骨院の駐車場に車を止め、高校生のユウキさんの施術が終わるのを約1時間、待つ。

2022 1/3 6:00
くらし

乳児院に里親支援の専用施設 交流の拠点、「適切な関わり方」指導も

「福岡子供の家みずほ乳児院」(右)の隣接地に建設中の家族支援棟

 さまざまな事情で親と暮らせない子どもを育てる里親を支援するため、福岡市の乳児院「福岡子供の家みずほ乳児院」が専用施設「家族支援棟」を新設する。地域の里親の交流拠点とするほか、新生児を預かる里親を支えたり、親子の適切な関わり方を指導したりするなど総合的な支援を目指す。

2021 11/5 17:32
くらし

貧困、虐待…親と暮らせない子ども、どう支える 全国里親大会から

オンラインで行われた全国里親大会福岡市大会。塩崎、奥山、相沢の3氏が基調講演した

 全国里親大会福岡市大会(厚生労働省など主催)が10月16、17日、オンラインで開催された。全国の里親や里子、児童養護施設関係者ら約700人が参加。

2021 6/15 6:00
社会くらし

わたしの声でつくる「子どもの権利ノート」福岡市の挑戦

福岡市こども総合相談センターが2009年に作成し、現在配布している「子どもの権利ノート(えがおノート)」。今回、約10年ぶりに内容を見直す

 児童養護施設などで暮らす子どもに配られる「子どもの権利ノート」の見直しを福岡市こども総合相談センター(児童相談所)が進めている。意見の表明など、自分が持つ権利を子どもに伝えるノートなのに、肝心の子どもの関心が極めて低いためだ。

2021 5/18 6:00
社会

「本を読みたいから教科書貸して」女の子のお願いきっかけ、施設に本贈る

児童養護施設へ本を贈る「JETBOOK作戦」のウェブサイトより

 全国の児童養護施設に本を贈ろうと、関西地方の大学1年生、山内ゆなさん(18)がインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を行っている。山内さん自身も2歳から16年間を施設で過ごし、今春退所した。

2021 4/30 17:32
くらし

新しい生活は1人じゃない「待っとくね」自立を支え続ける

「1人が嫌だ」「人の作ったご飯が食べたい」。施設出身の若者たちはそう言ってここに集まってくる=3月、そだちの樹事務所(撮影・軸丸雅訓)

 5月になると、NPO法人「そだちの樹」(福岡市)には若者たちの声がしきりと届く。「会社、しんどい」「辞めたいよー」。

2021 4/30 17:30
くらし

「大人が笑えば 子どもも笑う」施設で育った宮本一幸さん講演

虐待のニュースを見るたび、宮本一幸さんは思う。「何なんだこの親は、じゃない。こんな家庭を孤立させる社会って何なんだ」=18日、福岡市

 社会的に孤立する親子を支えるNPO法人「OHS」(福岡市)を3月に設立した宮本一幸さん(28)の講演会が18日、同市の西南学院大であった。宮本さん自身、親の虐待を受け、施設で育った。

2021 4/23 17:32
くらし

一緒に暮らせるように 「育てにくさ」に向き合い、伴走

子どもにとって何が最善の選択か。乳児院の職員はいつも考える。担当した赤ちゃんを里親として引き取る職員もいるという=昨年12月、清心乳児園

 ショウちゃん=仮名=は母親に抱っこされて乳児院「清心乳児園」(福岡県大刀洗町)に来た。生後3カ月。

2021 4/16 17:32
くらし

傷つけない、孤立させないために 子どもと里親を一緒に支える 

子どもたちが暮らす一軒家が並ぶ一角。緩やかな坂を下ると、保育所や児童館など地域の子どもが集まる施設や運動場につながる=3月、光の園

 平日午後3時すぎ。大分県別府市にある児童養護施設「光の園」の子どもたちは学校から帰ると真っ先に事務室へ向かう。

2021 4/9 17:30
くらし

「愛される経験」が優しさ育む 心に傷負う女児との約束とは

朝、同じ家で暮らす小さい子の髪を結う高校生。「今日は特別にかわいくしてね」。この日は退職する職員を送る「ありがとうの会」だった=3月、光の園 ※2人はいずれもサキちゃんではありません

 園長室の机の引き出しには小学生のサキちゃん=仮名=が書いた1枚のメモ紙が大事にしまってある。「明るい、優しい笑顔で近づいていく」。

2021 4/2 17:32
くらし

「もう暴力は嫌」たどり着いた居場所は 21歳の今

施設を転々としながら育ったコータ。今は大学の授業とアルバイトに追われる日々だ(写真の一部を加工しています)

 4畳の個室に机と椅子だけ。壁には殴った跡のような穴がいくつも開いている。

2021 4/2 17:31
くらし

施設から家庭へ…変革期の養護制度、課題は多く

九州各県と政令市の里親委託率

 児童虐待など子どもを巡る問題が深刻化する中、親と暮らせない子どもを公的な責任で育てる社会的養護は今、変革期にある。国は子どもが特定の大人と家族的な関係性を築きながら育つことを重視し、これまで主流だった施設養護から、里親やファミリーホームによる「家庭養育」優先へと舵を切った。

2021 3/1 6:04
福岡社会

「子も親も救う」荒れた生活やめ、7年かけNPO

孤立する親子を支える活動をスタッフとともに始めた宮本一幸さん(右)=2月、福岡市

 傷つく大人も子どもも救いたい。同じ思いをする子をつくらない、つくらせない―。

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