寄り添う守る ~博多・医院火災の教訓~
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「寄り添う守る ~博多・医院火災の教訓~」

安部整形外科の火災の死亡者は70~89歳で、10人全員が高齢者だった。高齢者をはじめとする災害弱者の命を守るため、何をすべきか考える。

2013 10/26 15:16
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(9)高齢者の街、備えの一歩 北九州・八幡東区

斜面地に建設された住宅にたどり着くには、何段もある階段を上らなくてはならない=北九州市八幡東区東丸山町

 高齢者10人が死亡した福岡市博多区の医院火災では、犠牲者全員が短時間で煙に巻かれて亡くなった。高齢者をいかに早く避難させるかは、医療機関や福祉施設だけでなく、65歳以上の住民が50%を超える「限界集落」でも切実な課題だ。

2013 10/25 16:01
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(8)火災死者3分の2が高齢者 保護対策に遅れ

 2012年の全国の住宅火災の死亡者のうち、65歳以上の高齢者が677人で全体の66・6%に上り、死亡者の3人に2人を占めたことが、西日本新聞の調べで分かった。02年の高齢者の死亡は525人で、全体の52・9%だった。

2013 10/25 15:56
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(7)防火扉に危機意識 業者に問い合わせ続々

診療所の防火扉の開閉具合を点検する福岡市職員=23日午後、福岡市中央区

 福岡市博多区の安部整形外科で入院患者ら10人が死亡した火災を受けて、高齢者を受け入れている病院や診療所から、防火扉に関する問い合わせが消防設備点検業者に相次いでいる。防火扉の点検を受けているかどうかを把握していない責任者も多く、火災を機に防火態勢を見直す動きが広がりつつある。

2013 10/25 15:39
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(6)防火優先 患者漂う 院長、苦渋の退院要請

火災の翌日の安部整形外科の内部。1階部分は、真っ黒に焼け焦げていた=12日、福岡市博多区住吉

 高齢者10人の命が奪われた福岡市博多区の安部整形外科の火災を受け、ベッド数19以下の有床診療所に入院廃止を検討する動きが出てきた。だが、診療所の入院患者には行き場のない人も多い。

2013 10/25 15:39
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(5)防火、避難 垣根越え 施設火災続いた長崎は今

長崎市のグループホーム「なごみ」の2階に今年、増設された渡り廊下。各グループホームは利用者の安全を守るため模索を続けている

 高齢者10人が命を落とした福岡市博多区の安部整形外科の火災。同様に一度に多数の高齢者が亡くなる火災が、長崎県では2度起こった。

2013 10/25 15:39
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(4)高齢者避難、地域で備える 能古島の施設訓練

離島の特別養護老人ホーム火災を想定した訓練では、消防団員や施設職員がシーツを担架代わりに救助活動を行った=20日午前、福岡市西区能古

 福岡市西区の能古島の特別養護老人ホーム「能古清和園」で20日、火災時に入所者を避難させる訓練があった。煙で視界が利かないケースが多いため、参加したホーム職員は目隠しをして臨んだが、ほとんどが出口にたどり着けなかった。

2013 10/25 15:39
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(3)1人で患者守れるのか 夜間当直ルポ

歩行器を使う高齢者のトイレには、看護師が必ず付き添い、転倒事故などを防ぐ

 福岡市博多区の安部整形外科の火災は、当直看護師が1人きりの未明に起きた。ベッド数19以下の有床診療所に夜間当直の看護師を置く義務はないが、それなくして「静かな夜」を送れない高齢の患者は増えるばかりだ。

2013 10/25 15:39
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(2)有床診療「もう無理」 「町医者の使命感だけでは」

入院の受け入れをやめた病室には、看護師の制服が干されていた=18日午後、福岡市内

 夜間に火災が起きたらどう人的被害を防げばいいのか-。高齢者10人が死亡した福岡市博多区の安部整形外科の火災を受け、入院機能を持つ有床診療所に苦悩が広がっている。

2013 10/25 15:38
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(1)スプリンクラーがあれば… 惨事免れた設置病院

初期消火に威力を発揮するスプリンクラー

 10人が死亡した福岡市博多区の安部整形外科の火災では、熱や煙を感知して天井から自動的に水が出るスプリンクラーが設置されていなかったことが被害拡大の一因になった。過去の病院火災では、スプリンクラーが作動し大事に至らなかったケースもある。

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