まとめ

「平野啓一郎」 (2ページ目)

「平野啓一郎」に関するこれまで扱われたニュース一覧を最新順に掲載しています。

2020 7/16 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第301回 第九章 本心

画・菅実花

 僕は、操作画面を引っ張り出して、仮想空間の中の河津七滝(かわづななだる)を検索した。そして、<母>と一緒に移動して、<母>にもその景色が認識できるように設定した。

2020 7/15 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第300回 第九章 本心

画・菅実花

「いいも何も、本人が決めることだから。「別に。

2020 7/14 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第299回 第九章 本心

画・菅実花

 意外と、早く片づいた夕食だった。 食器を洗うと、この日は僕が先に入浴した。

2020 7/13 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第298回 第九章 本心

画・菅実花

 朔也(さくや)さんには、本当にお世話になりました。彩花さんを紹介してくださって、心から感謝しています。

2020 7/12 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第297回 第九章 本心

画・菅実花

 第一、読んでもらって、どうなるのか? 僕は今まで、そんなことを微塵(みじん)も企図(きと)しなかったからこそ、一切を憚(はばか)りなく、正直に書くことが出来たのだった。 僕は今、母の死後の危機を、どうにか乗り越えつつあるが、それも大いに書くことのお陰(かげ)であるに違いない。

2020 7/11 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第296回 第九章 本心

画・菅実花

 正直なところ、藤原との面会がなければ、彼女の決断から僕の被った打撃は、もっと直接的に大きかっただろう。しかし、昨日来、僕の心を占めている混乱は、倍加されるというより、却(かえ)って幾分、相殺されたような気がした。

2020 7/10 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第295回 第九章 本心

画・菅実花

「あのあと、イフィーと話し合って、つきあうことになったの。それで、色々お世話になったけど、明日、彼の家に引っ越そうと思ってて。

2020 7/9 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第294回 第九章 本心

画・菅実花

 藤原は、そう言ってから口を結んだ。僕は、彼の言葉を反芻(はんすう)しながら、その沈黙を隅々に至るまで共有した。

2020 7/8 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第293回 第九章 本心

画・菅実花

 その一方で、僕はやはりどうしても、母の「もう十分」という言葉の前で、今も首を縦に振れないままの自分でいた。 藤原は、相槌(あいづち)を打つと、僕の言葉が続かないのを見てから口を開いた。

2020 7/7 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第292回 第九章 本心

画・菅実花

「その是非は、……本当に当人が自由に考えられるんでしょうか? こんなに格差が開いて、貧しい人や病気の人は、もう人生の結論が出てしまっているかのように、いつまでも国の財政を圧迫する厄介者扱いにされていて、……僕は、母がなぜそう思ったのか、わからないんです。それがずっと苦しみでした。

2020 7/6 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第291回 第九章 本心

画・菅実花

「ないです。僕があなたのお母さんと会っていた頃は、まだあなたも小さかったから、そんな考えは過(よぎ)らなかったでしょう。

2020 7/5 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第290回 第九章 本心

画・菅実花

 <あらすじ> 石川朔也はアバター・デザイナーのイフィーの下で働き、三好彩花と同居していた。三好に思いを寄せるイフィーは告白するが……。

2020 7/4 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第289回 第九章 本心

画・菅実花

 動揺が大きすぎて、僕は却(かえ)って、その事実に留(とど)まり続ける力を失っていた。深く考えようとしても、麻痺(まひ)したように手応えがなく、自分の中に渦巻いているものを、どう言葉に置き換えたらいいのかわからなかった。

2020 7/3 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第288回 第九章 本心

画・菅実花

 実際、僕と三好との共同生活も、性別こそ違え、同じ可能性があったのではないかと、僕は考えた。母が生きていたなら、彼女との「シェア」について何と言っただろうか? <母>は、母のそんな過去など、知る由もなかったが。

2020 7/2 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第287回 第九章 本心

画・菅実花

 僕は、膝に置いた掌(てのひら)に汗を感じながら尋ねた。藤原は、微(かす)かに音を立てる補聴器の具合を気にしながら――僕はそれに、この時、初めて気がついた――首を横に振った。

2020 7/1 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第286回 第九章 本心

画・菅実花

「そうです。あなたはもう、保育園に通ってましたから。

2020 6/30 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第285回 第九章 本心

画・菅実花

「あなたのお母さんとは、昔、よく会ってました。月に一、二度、八年間くらい。

2020 6/29 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第284回 第九章 本心

画・菅実花

 簡単なキッチンを抜けると、ベッドと三人掛けの丸テーブル、それに焦げ茶色のソファが置かれていて、それでいっぱいになる程度の広さだった。壁には、『マレーヴィチ展』のポスターが貼ってあった。

2020 6/28 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第283回 第九章 本心

画・菅実花

 酒も一応、避けた。迷った挙(あ)げ句に時間がなくなり、最後に焦って決めたものの、考えるほどに、子供じゃあるまいし、ゼリーなど食べないだろうと、酷(ひど)い間違いをした気がした。

2020 6/27 5:00
文化

平野啓一郎 「本心」 連載第282回 第九章 本心

画・菅実花

 仮想空間と物理的現実との境界を突き破ったのは、ドローンだった。 実際に準備されたのは、二機だけで、更(さら)に飛ばされたのは、一機だった。

PR

PR

注目のテーマ