虫の目図鑑
連載

「虫の目図鑑」

生物生態写真家の栗林慧(くりばやしさとし)さんが撮影した昆虫たちが登場するコーナーです。

2019 9/16 13:18
こどもタイムズ

クロアゲハ 「赤い角」を隠す幼虫

角を出した幼虫。通常は頭の上のところに畳み込まれて見えないが、刺激を受けると、風船がふくらむように飛び出して、同時に強い異臭を発射する

 黒い揚羽蝶なのでクロアゲハという名前が付けられています。本州から南の方に棲んでいて、春4月ごろから夏の8月くらいまでにその姿を見ることができる、となっていますが、最近の地球温暖化の影響で、もしかしたらもっとずっと北の地方でも見られるようになっているかも知れません。

2019 8/19 14:18
こどもタイムズ

ベッコウハゴロモ 幼虫の姿 天女の羽衣

植物の汁を吸っている成虫の群れ。何種類もいるハゴロモの中で、からだの色がべっこう色をしているのでベッコウハゴロモと名付けられた

 体長が1センチほどの大きさの昆虫です。ハゴロモという名前は成虫ではなく、幼虫の姿から付けられたものだと思われます。

2019 7/15 14:32
こどもタイムズ

スズバチ 泥を運んで巣を作る

地上で見つけた良い土で塊を作っているところ

 木の枝や岩陰、家の壁などに5~10センチほどの泥の塊があるのを見ることがあります。その泥の塊がスズバチの巣です。

2019 6/17 13:57
こどもタイムズ

モモチョッキリ モモの枝を切る害虫

モモの実に長い口で穴(あな)を開けている。穴ができると、その中に卵を産みつける

 モモの実が大きく育ち始める今頃の季節、その実の付け根近くの小枝が何者かによって切られて、実がぶら下がっているのを見ることがあります。その犯人がこの昆虫なのです。

2019 5/20 15:12
こどもタイムズ

コシマゲンゴロウ 農薬などで、すめなくなる

水中で草にとまって休んでいるところ

 水生昆虫のゲンゴロウの仲間は日本に130種類ほどいるといわれています。僕が子どもの頃は、田んぼや畑のまわりにある小さい池にたくさんいました。

2019 4/16 13:44
こどもタイムズ

コロギス 夜行性。木の上にすむ

触角がとても長く、これで周りの様子を感じ取ったり、獲物を見つけたりしているようです

 「コロギス」。この少し変わった名前は、そのからだが同じバッタの仲間のコオロギとキリギリスの両方の特徴をあわせ持っているので、名付けられたのだそうです。

2019 3/18 13:16
こどもタイムズ

シロスジカミキリ 捕まえると「キイキイ」と音

昆虫のからだは全身が堅い外骨格でできているので、カミキリムシの顔も動かせるのは口と触角だけ

 カミキリムシは日本に約700種類もいると言われていますが、その中でこのシロスジカミキリは体長が5センチもある一番大きなカミキリムシです。 主にすんでいる場所はクヌギやコナラなどの木が茂る雑木林の中です。

2019 2/18 14:30
こどもタイムズ

フユシャク 寒い季節に活動始める

冬の日差しを浴びて、枯れ枝にとまって休んでいるオス

 天気の良い日に冬枯れの雑木林に行ってみると、昆虫など全くいないはずなのに、小さいチョウのような昆虫がヒラヒラと飛んでいるのを見ることがあります。「あれっ?」とびっくりしてしまいます。

2019 1/21 13:46
こどもタイムズ

昆虫の冬越し 安全な場所で過ごす

クマバチ。枯れ木の枝に開いている穴にライトを当てたら、まぶしいのかモゾモゾと動きだした

 真冬に姿を見せなくなった昆虫たちは、死に絶えてしまったのではありません。卵、幼虫、サナギ、成虫のいずれかの姿で過ごしています。

2018 12/17 14:05
こどもタイムズ

「収穫アリ」苦労して運んだタネの悲しい行方

タンポポのタネを運んでいる。苦労して巣に運んでも、食べられないので捨てられる。植物がアリを利用してタネを分散する一例だといえる

 クロナガアリは別名「収穫アリ」と呼ばれ、主に植物のタネを拾い集めて食料にしています。そのため、他の多くのアリが活動する暖かい季節ではなく、植物のタネが実って地上に落ちる秋になってから巣を開け、出てきて働き始めます。

2018 11/19 16:31
こどもタイムズ

ツユムシ 1カ所で鳴き続けない

満月の下で、近くにいるオスの鳴き声を聞いているメス。声にひかれて近づいていき交尾をする

 10月も終わりになると、急に気温が下がり、あたりの野山で聞こえていた虫たちの鳴き声が一段と少なくなりました。 「ガチャガチャ」とどこからでも聞こえてくるクツワムシの大きな声にかき消されるように、低い木の枝葉の中から聞こえていたツユムシの「ツ、ツ、ツ、ツ、ジイ、ジイ、ジイ」という静かな声も、いまはもうありません。

2018 10/15 13:25
こどもタイムズ

オオスカシバ 飛行姿勢で蜜を吸う

キバナコスモスの花の蜜を吸っている。飛行姿勢のままからだを宙に浮かせているが、必ず前脚だけは花に添えている

 昼間に活動するガ、漢字で書くと「大透翅」、大型の翅が透けているガということです。 普通のガは翅全体が鱗粉で覆われていて、不透明で複雑な色や模様になっています。

2018 9/17 13:57
こどもタイムズ

日本の国蝶「オオムラサキ」 出会いに感激…捕まえた時の感触今も

雑木林の中、木もれ日を受けてクヌギの樹液を吸っている3匹のオオムラサキ

 オオムラサキは日本の国蝶です。それを知ったのは、昆虫採集に夢中になっていた中学生のときでした。

2018 8/20 11:30
こどもタイムズ

どっちが得? アリと一緒に生活するチョウ「クロシジミ」

すんでいる場所はクヌギやコナラなどが生えている雑木林。もともと数は少なく、現在は絶滅危惧種となっている

 クロシジミは変わった習性を持つチョウです。幼虫は木の枝につけられた卵から生まれ、小さいうちは木にいるアブラムシが出す蜜をえさにしますが、少し大きくなると、アブラムシの蜜を求めて来るクロオオアリに巣の中に運ばれます。

2018 7/16 14:53
こどもタイムズ

昆虫にも「ミミズク」 害虫と言われない理由

成虫。頭の上に耳のような形の突起がついている

 「ミミズク」という名前だけを聞けば、たぶん多くの人は鳥のフクロウの仲間、ミミズクのことを思い浮かべるのではないでしょうか。  昆虫にも同じ名前のものがいます。

2018 6/19 13:07
こどもタイムズ

オオミズアオ 短い命の美しいガ

羽化して間もないメス。日が暮れると、すぐにオスが来て交尾をした

 アゲハチョウほどもある大きなガです。全身のほとんどが名前の由来となっている鮮やかな水色。

2018 5/21 14:12
こどもタイムズ

あの白い泡の正体は?中にいるのはホタルじゃなかった

セイタカアワダチソウの茎に付いている泡。この中に幼虫がいて、この植物の汁を吸って生きている

 草の茎に誰かがつばを吐きかけたような白い泡状のものが付いているのを見ることがあります。あの白い泡の中にいる虫がアワフキムシの幼虫です。

2018 4/16 14:28
こどもタイムズ

まるで武将の軍配のような害虫 葉をシミだらけにする「グンバイムシ」

姿は現在の相撲の行司が使う軍配にもよく似ている

 変わった形をした虫です。日本に70種類もいるといわれていながら、大きさが5ミリもない小さい虫なので、ふつうは気付くことがありません。

2018 3/5 12:32
こどもタイムズ

虫こぶ 虫の寄生で植物に“おでき”

ケヤキの葉の上にできた虫こぶ

 木の葉の一部がふくらんだこぶのようになっていたり、丸い玉ができていたりしているのをよく見かけることがあります。「虫こぶ」とも「虫えい」とも呼ばれます。

2017 12/19 14:29
こどもタイムズ

不思議な生態、ミノムシは「ガ」の一種だった 今では絶滅危惧種のオオミノガ

夕焼けをバックにぶら下がる2匹のミノムシ(オオミノガの幼虫)。中の幼虫が口から出した糸でつづった丈夫なミノに守られて寒い冬を過ごすことができる

 ミノムシは日本に40種類ほどいるミノガと呼ばれるガの一種、オオミノガの幼虫に付けられた名前なのです。昔、農家の人たちが雨の日にシュロの皮やワラを編んで作った雨衣を着て作業をしていましたが、それに似ているということで付けられた名前のようです。

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